桜の開花は気象庁が宣言する。とは、なんとも、興味あることがらだ。ソメイヨシノの品種であって、そのつぼみが開く、その定義する処では、桜の開花とは、花が5~6輪咲いた状態のことで、その桜の開花をみる標準木がある。2016開花予想は21日であったが、すでに開花のニュースが伝えられるなか、桜の花芽には一定期間、寒さに触れることで開花が促される休眠打破が見られたようである。平年より1週間早く、咲き始めて、満開になるには月末のようである。 . . . 本文を読む
異類婚姻譚、ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた―結婚4年の専業主婦を主人公に、他人同士が一つになる夫婦という形式の魔力と違和を、軽妙なユーモアと毒を込めて描く。第154回芥川賞受賞作である。 異類は、一般に、人間以外の存在と人間とが結婚する説話として類型がある。こう断らなければならなくなったのは、本谷有希子の小説のテーマが、異類の亭主との話なのかどうか、似たもの夫婦といわれる類の話だからだ。 . . . 本文を読む
これを運送用語とすることは、荷物運搬の包装に見えるからである。それが、そもそも、>対象物が損壊する恐れがあるため倒立状態(上下逆さま)ないし傾けた状態で輸送してはいけないこと とあるように、運送業者の扱いのためであった。それを言葉の解釈で、その約束事が通じなくなった、つまり、この用語をもとに運搬する人が取り違えては大変なことであるが、一般にはこの語の用法を知らずして荷物をさかさま積みにすることがあって、波紋を広げたようである。まずは天地のとらえ方がわからなくなってきている。天と地はひっくり返るものではないということがあって、それは驚天動地の類となる。無用は心配ご無用などの使い方がある。天地には、天地するという意味があって、>─する)上下をひっくりかえすこと。
*滑稽本・早変胸機関〔1810〕「裾廻しは天地(テンチ)するだよ」 . . . 本文を読む