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現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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日本文化論ことはじめ8

2016-03-08 | 日本文化論
日本文化論は失意のどん底から這い上がる日本を状況的にとらえる。そこには経済力と技術力の新生日本があった。戦後ではなくなったと経白書が宣言し、それに呼応するかのように経済進出が太平洋の向こうを脅かし、ふたたび日本とは何かが議論されたのが、貿易摩擦であった。そして菊と刀が再び読まれた。日本文化の解明であるかに聞こえてきた。太平洋戦争で課せられた日本解明が、米国にとっての作戦であり敵国の分析であったが、それを敗戦後に公開した文書をもって日本研究の書と位置付けられた。翻訳されてしばらくは日本の情勢には関与しなかったが、文化論としては文化人類学にとらえられた。すべてがあべこべだと書く章の言及が特徴的であった。あらためて義理と恩義、恥について、日本がどうとらえられているかの論議が起こった。 . . . 本文を読む

勘違いしない  琴線

2016-03-08 | 勘違いしやすい日本語
きんせんに ふれる 琴に触ることであるから、そのまま、音がする。その琴線はどこにあるか。自らの胸の内にあるか。相手の心にある琴線か。さらには共鳴するものかどうか。琴を優雅な音色を持つ楽器と心得るなら、その琴線には和琴をイメージする。いや、ハープのような洋琴のものか。逆鱗に触れた、というのが、連想となると、これまた逆鱗がわからないのか。それに触ると何がどうなる。胸の琴線、こころの琴線、そこに共鳴する、この捉え方ができる、できないのようなことではなくて、その文脈、場面に応じた用法を示さなければ、調査回答をもってその用法が決まってしまったような解説は避けた方が、勘違いをしないもとになるのではなかろうか。ただ琴線をうちに持ってそこに手を入れられて触れてきたようなことであるならば、もとより共鳴するようなことではないことになるので、この語のイメージは異なったものになってしまうだろう。どうも、この国語調査は琴線に触れることがない。 . . . 本文を読む