夏目漱石、夢十夜、1908年の7月から8月にかけて朝日新聞紙上で10回連載されたそうだ。それを、現代によみがえらせる、小説本文は現代仮名遣いの岩波文庫版に準拠ということである。 . . . 本文を読む
日本文化論の変容は、1955年の、もはや戦後ではない、経済白書に言う経済状況を画期としている。白書による文言が現実の日本の姿をどれくらい反映していたかは検証のいるところであるが、この物言いが戦後10年の節目を作ったのである。それはまた文化論の変容を時期区分することにつながったかにみえる。歴史区分を施すことは画期のできごとをどうとらえるかにあり、著者の炯眼による。 . . . 本文を読む
こまぬく の音変化したものとされる。拱く と漢字にして、この語を、拱手傍観 きょうしゅぼうかん とするのを、>なにもしないで見ている、手出しをせずに傍観する→腕を拱く・手を拱く として、理解していないことが原因であるが、それは勘違いというよりは、この語例をどう見るかである。手をつかねる という場合もある。こまぬく こまねく 拱手 などという、その腕を組む、その組方であるが、>1 中国の敬礼で、両手の指を胸の前で組み合わせておじぎをすること。2 手をつかねて何もしないでいること デジタル大辞泉より したがって、手をこまねく だけの用法を、その意味内容とする。しかし、傍観するという意味を含めて考えるには、腕組みをする様子が、どちらであるかわからない、ということになってしまう。 . . . 本文を読む