日本語の発音について
発音、音声、発声、外来語音、具体音、母音、子音、単音、アクセント、韻律と話をしてきた。わかりやすくと思っていたが、難しいというコメントをもらった。そうなってきたかもしれない。音声を耳で聴くべきところを、発声を目で読むか、発音を口で理解するかどうか、となる。これは困難なことだ。できるだけわかりやすくしようと思う。
日本語発音を音声にすればそれは国語の音韻でとらえることになる。言語音としての音声は人々が個々に発音すれば、日本語を話す人の数だけ、すべて異なると考えてよい。その違いは言語音として音声科学が明らかにする。科学は総合であり分析と抽象であるからその現象をまとめる。その日本語の発音をわたしたちはどのようにとらえているだろうか。 . . . 本文を読む
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現代日本語「誤」百科 697 政権への致命傷 を、例題にしている。コラムは政権にとっての致命傷 ならば、表現が可能だとする。しかし、よくこの表現を見ていくと、わたしたちは、政権への致命傷 という表現を端的に理解するので、政権にとっての致命傷と、この2つの表現を読み分けることがある。並べて読み比べると、政権への致命傷 は、政権への致命傷となった、と読み取って、結果としてのある出来事を指す場合と、政権への致命傷である、と読んで、政権を揺るがしかねない出来事である、と致命傷であることを予測する場合がある。政権にとっての致命傷 と言う場合は、政権が致命傷を負った事実だけを指す。 . . . 本文を読む
日本語の韻律 Prosodyは韻律論、詩形論と訳される。作詞法でもある。その用語からモーラを日本語に捉えるが、プロソディについて言語では、強弱、抑揚、感情、音長、イントネーションなどをさすという理解がある。語のとらえ方として韻文のモーラなどとは区別するという考え方がある。音数律のみかたは日本語では和歌や俳句の伝統文芸における短詩形に影響している。
日本語のリズムをモーラまた拍でとらえると語のまとまりで語を区切るにはわかりよいようであるが、実際の日本語音声の発音を聞いているとアクセントに加えて語をひとまとまりにする文のアクセントがある。伝えたい内容を表す語をとくに強く発音する強勢となって表れる。プロミネンスをかけると説明するが、そこを卓立という用語でとらえる。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 698 悔いなくやる を、例題にしている。コラムの解説は、くいない という形容詞はないから、この言い方ができないとする。それで、悔いなくやる と言うこともできない としているが、このように使うことはできるので、くいない という表現については、もう少し日本語の使い方を考えてみなければならない。あっけない つつがない という言葉を説明して、あっけなく、つつがなく が成立するのに対して、くいなく が成立しないというのは、活用の用法としてのとらえかたを正しくするにはいいが、くいなく で、副詞の用法があるのである。 . . . 本文を読む
日本語アクセント アクセントの機能は、語の弁別つまり意味を区別することになる。また、言語によって語のまとまりを示しその言語を聞きやすくする働きがある。アクセントは、かぶせ音素とも言われ言語ごとにその特徴がある。日本語アクセントは高低アクセント、英語アクセントは強弱アクセント、中国語アクセントは高低か強弱かいずれでもある四声がある。
日本語アクセントを説明する。標準アクセントは共通語である東京方言による。わかりよい法則を持つので記述しやすい。ただし地域の方言よって日本語でもアクセントが異なるので意味を区別するなどについて気をつけなければならない。日本国内で大きく方言地域を分ける。俗に東京と大阪と地域が違えばアクセントの高低が逆になると言われる。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 784 美人を見てにやける を、例題にしている。
にやける は、にゃける、という語であったとする語源の説明があり、若気る、と表記する。これは使われない言葉であったか、使いにくい表現であった。というのは、使う場面と用法によっては、にゃける という語が、にゃけ であり、隠語となり、その用法が限られたものととらえられ、時代風俗としての現象があったからである。若気 は、文字使いとして、わかぎ、わかげ、という語も表した。また、にゃける を、にやける と表記すれば、にやつく、にやにやする、この語の連想が働くだろうから、にゃけ が社会現象に現れなくなればその語のの用法はすたれる。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 783 エコに節電機能を足し算 を、例題にしている。家電製品の広告コピーのようだ。このエコ機能は何だろうか。環境に対する配慮であろうかと、節電の語との関連で想像する。エコには電力消費を抑える機能であることをいうものもあるので、そうだとすればこの表現は屋上屋を重ねるたぐいだ。この広告の製品を検索するとエコ人感センサーとある。人の不在を感知すれば電力消費を抑えるものであろうか。すると、節電はプラスをしてより効果的にしたものと受け止める。効果を増す足し算である。足し算とコピーにうたうのは計算の結果を強調する。足し算をするというのは、ただ加えたもの、足すとだけ言うのではないと解釈できる。 . . . 本文を読む
日本語の単音
日本語のひとつの音の意識がカナ文字にあるととらえてきた。その音は次のようにしてみると弁別される。音環境を同じにして、あま、かま、さま、たま、なま、はま、まま、やま、らま。この発音は、尼、窯、様、玉、生、浜、儘、山、ラマ、の意味を表す。それぞれ語頭音を取り出して、五十音図の、カ、サ、タ、ナ、ハ、マ、ヤ、ラなどを取り出す。
これをさらにローマ字で書いてみると、同じ作業で次のようになる。ama、kama、sama、tama、nama、hama、mama、yama、rama、この発音から、amaという音環境で取り出された音は、k、s、t、n、h、m、y、rなどである。同様の作業を対にして、kakeru/wakeruとしたような場合にも、k、wの音を取り出すことができる。これを、最小対立という。
音韻論の音素は音声学の単音として音声科学のとらえ方で説明される。 . . . 本文を読む
日本語発音の子音
子音は口の中で、息の流れがさまたげを受ける発音だと解釈される。舌や歯、歯茎、唇などで息を閉鎖したり摩擦したり破裂させたりするのである。母音が舌の前か奥か、上か下かなどの位置と口の開き方とで、声帯を振動させて声とするのに対して、子音が口つきで発音するので、その説明に呼吸器官を断面から見て図にした説明が行われる。
母音と子音を調音音声学でとらえる。生理的な分析を用いると言えるが、この音を発する側の視点に対して、物理波に捉えた分析を行うのが音響音声学または機械音声学である。現在はこの両方を捉えて声を分析する。 . . . 本文を読む