灯籠の火袋にある灯りを出す「窓」のいろいろです。本来、この火袋部分では灯りがともされたのでしょうが、現在そうしたことはほとんどなくなったようです。
四角(吉田神社 宮内町3193-2)
これが本来の形でしょう。全面に四角い窓があいていて、かつては障子紙が貼られた木の枠がはまっていたのでしょう。これは珍しい六角の灯籠です。
日月(日鷲神社 金谷町227)
灯りということからでしょう、日と月の形がほられた灯籠がたくさんあります。月は三日月形になっているようです。日が内側を向くように建てるようです。
丸・四角・三角(妙雲寺 見川2-103)
四角は本来の窓で、丸と三角が装飾的窓ということなのでしょう。正保3年(1648)の年号が刻まれている古い灯籠で、残るもう一つの窓は三日月です。
七宝透かし(鹿島神社 渋井町420)
縁起のよい模様である、七宝模様が刻まれた灯籠です。これも灯籠ではよく見る彫刻です。
三つ穴(吉田神社 下入野町1352)
三つの穴を三角に並べています。家紋ではこの形の紋を三つ星というようなので、もしかすると、星をあらわしているのかもしれません。この灯籠では、竿(さお)に常夜灯とあります。
猪目(いのめ 東照宮 宮町2-5-13)
逆ハート型の、イノシシの目をかたどったという伝統模様・猪目のほられた灯籠です。猪目はいろいろなところで使われるようですが、灯籠の窓に使われることは少ないようです。
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