タバコ葉の乾燥蔵だったベーハ小屋のほとんどは、蔵として使われなくなり、朽ちるにまかされているようですが、写真のようなタイプの木蔵は、まだ修理されながら残っているようです。それでも、これから後、どれくらいの期間、私たちの目を楽しませてくれるのかと思うと、不安しかありません。できるだけ見かけたものをご紹介するようにしておきます。
北見町
空襲で焼け残ったというかつてのお稗蔵だそうです。相当修理など、手はかかっているのでしょうが、よくぞ残ったと思える、いい姿をしています。
見和
黒い縦柱には、ほぞ穴が沢山見られるので、修理の時に外の建物の材を利用したのでしょうか、それとも、つながって別の蔵などがあったのでしょうか。建物横側、妻部分の上方に屋根を支える材が出ていて、その上に妻に平行して材が置かれています。土台石の上に材を渡して、その石に合わせて下を彫る、ひかり付けがしてあるようです。湿気を防ぐために床下に空間を広く取っているように見えます。
鯉淵町
この蔵は、屋根の乗った部分の壁が、白い漆喰(しっくい)塗りになっているようです。蔵内部の半分は土間に、半分は床を上げて板敷きになっているように見えます。なかなか大きな蔵です。
小林町
これは比較的小さな蔵ですが、手前の妻側に建物の跡が見えるようなので、つながって蔵が建っていたのかもしれません。
小吹町
母屋に向かう道の左右両側に、木蔵が門のように2棟建てられています。これもなかなかいい雰囲気の木蔵です。
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