石蔵は、窓に意匠を凝らしているようです。今回は、窓のいろいろを選んでみました。どれもりっぱな石蔵です。
岩根町
西洋建築を意識したのでしょうか、窓の上枠は組んだようにつくり、下枠は何層かにして、丸型をデザインしています。この形式に類似するものはよく見られます。丸い柱が両側にありますが、この蔵では、石蔵正面にある窓の柱は中央のすぼんだ角形です。扉は鉄張りのようです。前面に付けられた袖部分は、地震でずれたためにコンクリートで固めているようです。
岩根町
同じ地区なので、似ているのでしょうが、窓の下枠部分は、洋館でよく見られる下から支える様式になっています。
河和田町
扉などに着色があります。扉は石製のようで、下枠は、櫛状のデザインになっています。両側の丸柱には、下の支えがなくて提げられているようなところが見所なのでしょう。そっくりな石蔵が小泉町にもあります。
柳町
ここは、従来の土蔵の窓の形式をとっているようです。隣にあった建物を取り壊した跡が残っています。市内中央部に残る数少ない石蔵の一つです。そういえば、市内中央部にあった、水戸の石蔵(3)でご紹介した宮町3の石蔵は取り壊されて今はありません。
小林町
名字や家紋が入った石製の扉ですが、これは横開きのようです。1Fにも窓があるのは珍しいようです。屋根が、石蔵に乗せてあるような防火型になっています。比較的新しい建築なのかもしれません。
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