今回は、竹の垣根のいくつかです。
東原
細い丸竹を交互に織るように仕立てている、大津垣といわれるものの一種のようです。空気の流通も、目隠しも、同時に満たしているように見えます。
偕楽園(常盤町1-3-3)
畳ばかりでなく、竹垣も新しいものが、好まれるようです。できたばかりの竹垣は、色も香りも確かにいいものです。写真は平成30年2月のものです。
好文亭(常盤町1-3-3)
好文亭には、徳川斉昭のアイディアがたくさんあるようですが、これもその一つとしていっていいような気がします。台所から、様子がのぞけるのぞき穴がある竹垣のようです。もっともそこから見えるところは、3Fの楽寿楼にのぼる階段のあたりですが。たぶん、斉昭に招かれたおもだった士人などは、楽寿楼で接待されたのでしょう。
好文亭(常盤町1-3-3)
茶室・何陋庵(かろうあん)は、水戸城から舟で来て、偕楽園南崖(なんがい)下から上るという経路があったようです。写真は、上りきったところにある、門手前にある竹垣です。左から、建仁寺垣、四つ目垣、矢来垣(戸の部分)らしい、3種類の竹の組み方が見られます。
水戸市植物公園(小吹町504)
たぶん園内にある竹で作ったのでしょう、簡易な割った竹を立て並べた低い竹垣がありました。はじめのうちだけなのでしょうが、並んだ竹の色違いが面白く感じられました。