ときどき古い広告を見ることがあります。懐かしいさを感じさせるばかりでなく、記録としても価値があるようです。そうしたもののいくつかをご紹介します。
小貫玉真堂(現在・小貫写真館 パセオヌエボ 水戸 千波町2482-1)
大正4年発行の「水戸案内」にある広告だそうです。すでに明治29年の「水戸繁盛記」にのっているそうですが、ずいぶん古い写真館のようです。「みと史漫筆」にあった写真です。この店は、御茶園通りで規模の大きな写真館になっています。
笹沼清左衛門(天狗納豆総本家 三の丸3-4-30)
新年挨拶の広告のようです。大正ロマンを感じさせる絵で、いかにも古そうです。水戸納豆の歴史を展示した納豆資料館にありました。
本橋自動車商会
水戸駅前にあった本橋自動車商会の広告です。前田徳之介著の「水戸を語る」(昭和6年)にありました。昭和の初めに駅前に出てきて、市内乗合のボンネットバス営業を始めたそうです。この広告には、駅構内にタクシーがあることや、観光バス営業もしていることも書かれています。また、電話が3本もあったようです。
福田屋洋品店
雷神前通りにあった店のようですが、たぶん、これが現在のアダストリアでしょう。水戸市立博物館で開催された「昭和浪漫展」にありました。
川又書店
明治5年に創業したという川又書店が、昭和50年に水戸駅前へ出店したときの、「いはらき」新聞に出した広告だそうです。エクセル本館5Fの店舗で行われた、「水戸と川又書店 みんなと歩んだ150年写真展」にありました。