弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「貸金業法」 変えさせたのは 司法ファッショか 政策か

2010年06月19日 00時05分25秒 | 判決どどいつ
今年3月2日の神戸地裁社支部判決が、今月17日の読売夕刊で報じられた。
今頃になってなぜとも思われたが、18日の貸金業法改正の施行を前に、注目されたのだろう。
写真は、報道された判決理由の部分。
「よくよく考えれば異常な事態というべきであり、それこそ司法ファッショとも批判されかねない。」と続く。
しかし、司法も「法を司る」という、広い意味では国政の一部であり、例えば「弱者救済」といった司法政策があってしかるべきとも考えられる。
実際に、かつて利息制限法の大法廷判例を変更した横田喜三郎・元最高裁長官には、「法律は弱者のために」という著書がある。
最近の最高裁判例をリードした滝井繁男・元最高裁判事も、同様の見識を示されたものと理解している。