弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官→原告→法科大学院教授になった竹内浩史のどどいつ集

ヤミ米拒んで 弁明せずに 死んだ「昭和の ソクラテス」

2007年07月16日 15時28分41秒 | 未分類
山口良忠判事のおかげで、裁判官の待遇は随分改善されたという話もあります。
(今日の朝日新聞「天声人語」から抜粋)
「昭和のソクラテス」と呼ばれた人を思い出す。戦後の食糧難時代に、違法なヤミ米を拒み、極度の栄養失調で死んだ山口良忠判事である。「自分はソクラテスならねど食糧統制法の下、喜んで餓死する」と病床日記に残した。この秋で、亡くなって60年になる。
「立派だ」「愚直にすぎる」。感想は分かれよう。だが「ザル法もまた法」とばかりに、事務所費の疑惑に頬被(ほおかむ)りする当節の大臣に比べれば、どれほど「品格」に富むことだろう。論法は同じでも、モラルは天と地ほどに違う。

愛知の弁護士 相談しミャー 気軽に話を 「聞之助」

2007年07月15日 16時20分45秒 | 未分類
愛知県弁護士会のキャラクターのネコの愛称が決まったそうだ。
(同弁護士会のHPから抜粋)
 広く市民の皆さんからお寄せ頂いた愛称候補作(応募総数1850通)のなかから、当会・マスコットキャラクターの愛称が決定しました。
  「聞之助」(きくのすけ) です。
 7月7日(土)、中区役所ホールにて行われた「名前が決まったよ!発表会」には、五味太郎審査委員長にもおいで頂き、愛称発表会と授賞式が行われました。
〈入賞〉 「聞之助」    山中 大輔 さん(造園業・岐阜市)
… 気軽に話を聞いてくれて助けてくれる、という意味を込めました。誠実でやさしい感じがすると思います。


「島根の弁護士」 まだまだ足りぬ 仲間は三十 七人目

2007年07月14日 18時56分28秒 | 未分類
今夜9時からフジテレビ系列で放映のドラマ「島根の弁護士」について、日弁連「自由と正義」7月号の巻頭に、中村寿夫弁護士が裏話を執筆している。
仲間由紀恵演じる島根県弁護士会37人目の弁護士山崎水穂が勤務する法律事務所は、中村弁護士の事務所をロケの現場に使ったのだそうだ。同弁護士は、右陪席裁判官として出演もしているという。放映が楽しみだ。

川越奉行が 殿様真似りゃ 大岡裁きの 知恵伊豆る

2007年07月13日 20時53分39秒 | 未分類
「大岡裁き」都々逸その3。
御当所・川越の歴代藩主で有名なのは、「知恵伊豆」と呼ばれた松平伊豆守信綱である。
良い知恵が出ずるよう、あやかりたい。

大岡裁きで 喝采浴びる ハンケツ王子に なりたいな

2007年07月12日 19時45分03秒 | 未分類
「大岡裁き」都々逸その2

あごひげ抜き抜き 思案をすれば 大岡裁きに あやかれる?

2007年07月11日 21時43分34秒 | 未分類
「大岡裁き」都々逸その1。
実は、私にも似たような癖があるので驚いた。さすがに毛抜きは使わないが。
(今日の毎日新聞コラム「余録」から抜粋)
名奉行で知られる大岡越前守忠相(ただすけ)は奉行所で判決を思案する際は、いつも毛抜きであごひげを抜きながら瞑目(めいもく)していたという。大正時代の博覧会に子孫からその毛抜きが出品されたが、長さが21センチ以上もあったのに「法窓夜話」の筆者、穂積陳重(のぶしげ)が驚いている▲巨大毛抜きでひげを抜けば、痛くて思案どころではないと思うのは凡人らしい。陳重はこれを「心を平静にし、注意を集中して公平の判断をしようとする精神」の表れとみた。法律が大ざっぱで、まともな証拠も乏しい当時の裁判にあって「大岡裁き」はその眼力と思案にかかっていたのだ

相撲を下から いい席で見る 先輩横綱 勝ち残り

2007年07月10日 21時31分13秒 | 未分類
朝青龍のジョークから。
(今日の毎日朝刊から抜粋)
3年半ぶりに結び前に相撲を取り、後輩横綱の結びを見届けた。「相撲を下からいい席で見られる」と感想をジョークにまぶした。

訴訟沙汰など 不知火型で 「精神一到」 土俵入り

2007年07月09日 20時56分39秒 | 未分類
新横綱白鵬が順調なスタートを切った。
週刊誌報道や訴訟等の精神的影響は心配ないようだ。
ちなみに、横綱昇進が決まった時に司法修習生から寄せられた都々逸を紹介。
「不知火型の 白い鵬 期待してます 大取組」
「精神一到 白星重ね 目指せ白鵬 一等賞」
白鵬の土俵入りは「不知火型」、口上の四字熟語は「精神一到」だった。

千の都々逸 のってはいるが そこにいません 傑作は

2007年07月08日 11時49分59秒 | 未分類
「千の都々逸」掲載達成記念。
しかし、代表的な自信作はどれかと尋ねられると絶句してしまう。
なお精進を重ねたい。
ただ、しばらく1日1作の掲載ペースを続けてきたが、夏休みも近くなったので、これにこだわらずに続けようと思う。

「離婚事件が 減りますように」 星に願いを 短冊で

2007年07月07日 00時59分46秒 | 未分類
今日は七夕。
織姫と彦星の離婚事件はあり得ないから。

目的のために 選ばぬ手段 それがいつしか 目的化

2007年07月06日 17時35分34秒 | 未分類
「雇われガンマン」論者とはまた違うのだろうが、最近気になるのは「目的のために手段を選ばず」を地で行くような「弁護活動」が目立つことである。
例えば、「極刑反対」という目的から、手段が「徹底審理要求」→「引き延ばし」→「欠席・書面不提出戦術」と極端に暴走するパターンである。
こんな戦術が国民の理解を得ることはあり得ないし、その標榜する本来の目的もいつしか見失われ、単なる「引き延ばし」自体が目的と見られてしまうことになろう。

勝ち過ぎは負けの 始まりだから 「勝って兜の 緒を締めよ」

2007年07月05日 18時57分20秒 | 未分類
弁護士は「勝ち過ぎてもいけない」の補足説明。
一審で勝ち過ぎても、控訴審で是正されるのが裁判の仕組みだし、依頼者が社会的な批判を受けるなどして長い目では損をする場合もある。
ほどほどの成果を勝ち取れたら、裁判を続けるよりも和解による解決を目指すのが、多くの場合は得策だろう。

裏切り者かと 疑われたら たまに撃たれる 後ろから

2007年07月04日 23時14分02秒 | 未分類
問題研究第1問の2に対する私の答をどどいつで。
「事件は落ち着くところに落ち着かせるべきものであって、弁護士は、負けるべき事件を勝とうとしてはならないし、勝ちすぎてもいけない」
というのは、名古屋のある先輩弁護士がおっしゃっていたことである。
駆け出しの弁護士だった当時は意味がよく分からなかったが、そのうち名言と思うようになった。
裁判官は両当事者の中間に立って判断するが、弁護士は、その裁判官と自分の依頼者との中間に立って解決を図るのが望ましい。

  依頼者 → 弁護士 → 裁判官 ← 弁護士 ← 相手方

ただ、難しいのは、依頼者から離れすぎると、裏切られたと感じる依頼者がいることである。
「先生はどっちの味方ですか」と言われるのは、弁護士にとって致命傷となる。
依頼者から見ると、視野の一直線上に相手方と自分の弁護士が重なって見えるのだから、無理もないのかも知れない。
弁護士がこのバランスをうまく取って立ち回るのは、「雇われガンマン」に徹するよりも遙かに難しい。




ホントに「雇われ ガンマン」ならば 一度撃たれりゃ 命取り

2007年07月03日 19時33分43秒 | 未分類
問題研究第1問の1に対する私の答をどどいつで。
「雇われガンマン」論は、個々の訴訟を一回切りのゲームと割り切るものであろう。
しかし、そうであれば、たった一度の惨めな大敗でゲームオーバーになってしまう。
弁護士は、一生で何千という戦いをしなければならないのだから、「あの弁護士の言うことなら耳を傾けなければ」と皆に思われるような信用も大事にしなければならない。
仮にゲームに例えるとしても、もっと難しい、極めて高度なゲームと心得るべきである。

和光市内で 若人たちと 「それはこうだ」と 議論する

2007年07月02日 22時10分50秒 | 未分類
3日前は、久しぶりにブログの毎日更新が途絶えてしまった。司法研修所での後期修習に戻って来た第60期司法修習生有志から講演を頼まれ、川越から帰りの東武東上線を和光市駅で途中下車。終わった後も日が変わるまで一緒に飲んでしまったためだった。
参加してくれた弟子の修習生からは、即日どどいつ起案が提出された。
「暑い部屋での 熱い講義に やってきました 川越えて」
当日は、司法研修所の方式にならって、「問題研究」を試みた。
例えば、第1問は次のとおりだが、どうだろうか。
(問題研究)以下の各見解の当否について論じましょう。
弁護士のあり方について
1「弁護士は、依頼者の利益のために全力を尽くす、雇われガンマンに徹すべき」
2「事件は落ち着くところに落ち着かせるべきものであって、弁護士は、負けるべき事件を勝とうとしてはならないし、勝ちすぎてもいけない」