毎月所用で訪れる場所のそばにある信用金庫の掲示板を眺める。そこには玉出の「勝間凧」の謂れが掲示してある。「かつて玉出は「勝間(こつま)」という地名でした。住吉詣での参道としても賑わった住吉街道や勝間街道が村の東西を走り、幕末から明治・大正時代にかけて参詣みやげの一つに勝間凧(こつまいか)というユニークな凧が製造販売されていました。この凧の特徴はひょうたん型の胴体に凝った絵柄が木版多色刷りで鮮やかに表現され、羽を拡げたように風袋が付けられていること。浮世絵にも通じる美しさと斬新さで、明治期にはフランスなどへの海外輸出の主流になりました」とある。WAKIは疎開から帰ってこの玉出の隣町で結婚するまで育ったがこのようなことは初めて知った。