禅的哲学

禅的哲学は哲学であって禅ではない。禅的視座から哲学をしてみようという試みである。禅を真剣に極めんとする人には無用である。

真夏のデスバレー

2020-08-18 17:03:15 | 旅行
 昨日(8/17)は浜松で41.1℃という日本最高気温タイ記録が出たらしいが、アメリカのデスバレーでも16日に8月の世界最高気温が出たらしい。それがなんと54.4℃だという。これまでの世界最高気温の記録は、1913年7月に同じくデスバレーで観測された56.7℃ ということになっているが、信憑性という点からすると今回の記録がどうやら世界最高記録ではないかと言われている。このデスバレーは周りを高い山地に囲まれた盆地になっており、とにかく風が吹けばごく普通にフェーン現象が起こるので、世界一暑いところと言われている。

 実は14年前の夏、ロサンジェルスの友人を訪ねた折に、グランドキャニオンに連れて行ってもらい、その帰り道にデスバレーに立ち寄ったのだ。その時も50℃に達していたらしい。とにかくすさまじい暑さ(というより熱さ)だった。気温が40℃を超すと風か吹いても涼しくは感じない、すぐそばでどんど焼きしているような感じがする。

 デスバレーの入り口 Shoeshown。 街というほど人はいない。観光客相手の店があるだけだ。ものすごく暑いので、店に入ってアイスクリームを買って食べた。とても美味かった。 
 
 灼熱の砂漠にも植物が生えていた。葉っぱに触ってみると、とてもやわらかい。そして細かな繊毛に覆われていた。
 
 デスバレーではなにもかも熱くなる。車から出てしばらく経つと、自分の履いているズボンの表面がやけどしそうなほど熱くなっているのに驚いた。金属製の時計バンドは危険である。自動車のボンネットで目玉焼きが出来るというのはジョークではないと実感した。こんなところでベンチに腰掛けるとやけどするだろう。

 次の写真はバッドウォーターと言われている海抜マイナス86mの地点。地面が白く見えるが、これは塩である。目の前の山を見て、西遊記の火焔山を連想した。

 それほど長い滞在ではなかったが、私は熱中症寸前のグロッキー状態になってしまった。ほうほうの体で、クーラーを利かせた車に戻ってやっと生き返った。グランド・キャニオンもラスベガスも素晴らしかったが、私には灼熱のデスバレーが一番の思い出になった。
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