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やる問題は減らしてもいいから、じっくり考える

組み分けテストのこともあり、どうも子どもたちは速くできることを良し、としているところがあるようです。

速くできれば、たくさん宿題もできる、ノルマもこなせる。だから速くやる。

しかし、これは間違っています。

速くできても、答えが間違っていれば、当然合格しない。

その通りなのだが、「宿題は終わらなければいけない」し、「テストはやる問題が多い方が良い」から必然的に急ぐ。

そしてミスが増える。あるいは、良くわかっていない。

ある大手の模擬試験は、差をつけるために非常に多くの問題を出題します。

こんなに忙しい入試はまずないだろう、と思われるわけですが、しかし、全体を正規分布に乗せるためにはある程度データが分散しなければならず、結果としてこのような出題になる。

ところが、それをやる子どもたちは、「ここまでやらなければいけない」と思うから、最初から急ぐ。

だから1番から間違える。計算ミス、問題の読み違い、もうありとあらゆることをしでかすわけです。

こういう子どもたちには

「8番まであるのなら、最後の2題は解かなくていい」

と指示をします。

要は正解率なので、8番のうち6番までやって全部満点ならば80%の得点になります。80点取れれば、まあ、よし、ではないですか?

大事なのは正解率です。

日ごろ、たくさんの問題をやったところで、正解率が低ければ、本人に力はついていない。

たくさんの問題を解いて、やった気分になる。勉強した気分になるが、実は力になっていない、ということが往々にして見られます。

夏休みに入りますが、これからまた課題や宿題が増えるでしょう。そしてまた急ぐ、ということになっては、勉強が効率的になりません。

やる問題は減らしてもいいから、ぜひじっくり考えるようにしてください。

そうすれば、全部の問題を解かずとも力はちゃんとついていきますから。

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次号は7月12日正午ごろ配信します。




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