「悪貨は良貨を駆逐する」という故事・ことわざがあるが、キノコの世界では、「ケロウジはマツタケを駆逐する」である。
ケロウジは毒キノコではないので食えないことはないが、苦くてとても食える代物ではない。このケロウジが、マツタケに悪さをするのだ。
こ奴が悪の権化、ケロウジ
裏側
因って、悪はケロウジで善はマツタケということになるが「俺はケロウジが好きだからマツタケが悪だ」という方はおられない筈。
若し、そういう方が居られるとしたら、アナタは相当な変人である。ケロウジを如何に好むかについて御説を是非拝聴したい。
と、先ず釘を刺しておいてと、ケロウジは、マツタケの"シロ(コロニー)"を侵略し、遂にマツタケのシロを乗っ取ってしまうのだな。
従って、マツタケを採りに行って、このケロウジを発見したとなると、先ずその場所にマツタケは無い。或る意味マツタケを探す指標ともなる。
そして、マツタケが出なくなると、今度はショウゲンジ(別名コムソウ)というキノコが出る。これも又、マツタケが採れないという証でもある。
ショウゲンジ、別名コムソウ
ショウゲンジはケロウジと異なり、食用としては優秀なキノコで、ヒトによっては雑キノコの王様(女王様のような?)であると仰る方も居られるようだ。
マツタケ場でショウゲンジを発見したとなると、採れて嬉しい反面、「あぁ、ココもマツタケが出なくなったか」とガックリとなる、胸中複雑なキノコだ。
ヒトの世も、キノコの世界も、侵略したりされたりの抗争が延々と繰り広げられ、万物等しく平和であり続けることは不可能なようである。
バカマツタケの生息場所にケロウジ大量発生してた。
とりあえずケロウジ蹴飛ばしに明日行くけど
正直な話し、バカマツタケについては余り詳しくありませんので何とも言えませんが、ケロウジが発生すること自体、マツタケ同様環境が悪化しているということでしょうね。自分の山であれば、木の伐採や落ち葉の掃除等、マツタケ・バカマツタケに適した環境を整えてやると立場が逆転するかも?