昨日(6月12日)、むさくるしき男4人がぶらり旅に出たとさ。目的は、桐生でウドンの食べ歩きをやろうってことだそうだ。
「今度の日曜日、仲間3人と桐生へウドンを食いに行くが、お前も一緒にどうだ?」とM氏より電話があったのは、つい4~5日前のこと。
急な話しだったんで、「一寸用事が・・・アレがコレが・・・」と迷っていると、傍でそれを聞いていたカミさん、「行って来い、行って来い」と仰る。
こりゃ又随分と物分かりが良いなと感心していると、「傍にいるとうっとおしいし、邪魔」と仰る。どうやら敵さんは、鬼の居ぬ間に洗濯をしたいらしい。
サービスエリアにて、目的地を模索中
M氏とY氏、オイラの3人は、旅は目的を決めず出たとこ勝負だが、もう一人のM氏は、綿密な計画を立て寸分狂いも無く行動するタイプであるらしい。
従って、途中立ち寄ったサービスエリアで、「さて、今日は何処へ行こうか?」などとやっていると、何か不思議な動物を見ているような眼のM氏であった。
あれこれと検討の結果、最近話題?の桐生名物「ひもかわウドン」を食おうというこになり、その名店の一つでもある
ふる川を目指すことに。
めん処酒処ふる川 暮れ六つ 相生店
お店に"とうちゃこ"(NHK・にっぽん縦断・こころ旅より拝借)したのは、午前10時ちょい過ぎ、駐車場にはすでに2~3台の車が駐車していた。
泥縄式調査では、かなり行列ができるお店であるらしい。それも今日は日曜日だ。早速入口に置いてあった予約帳に記入すると4番目だ。「ラッキー!」
店内はこんな感じ
11時きっかり、開店と同時席に案内される。酒処でもあるためか、少々薄暗いといった店内には日本全国の銘酒がズラリと並んでいる。
調べたところでは、大分待たされると聞いていたが、あに図らんや、座って間もなく注文した品が運ばれてくる。かなり手際が良いと見た。
開店前、店員が記帳した順番で客を呼び、店外にて予め注文をとるなどの対応が功を奏しているためでもあるか。この対応は高評価だ。
コレが噂の「ふる川」のひもかわウドン
すっげっ!この幅広麺!
オイラが注文した品は、ざるそば風のつゆで食す、もりひろかわ(660円)+大盛り(150円)。麺を味わうには天婦羅は不要、これが通というものである。
運ばれて来た麺はというと、「これがウドン!?何かの間違いでは?」と思うほど幅広で、試しに箸で持ち上げてみた限り一見湯葉のようだ。
さて、その味は? 食感は讃岐うどんのようなツルツルシコシコだが、麺がぶっ太い分歯ごたえがあり、絶妙ともいえる麺の塩味がツユと実に相性が良い。
食レポはオイラが最も苦手とする分野であるから、「下手くそなレポ!」と罵られようと、♪ 俺の~眼を~見ろ~何に~も~~言う~な~・・・♪ 「旨い物は旨いのだ!」
とはいうものの、両M氏が注文した、野菜の天婦羅付もりひろかわ、どちらでもいいから、その天婦羅を一つ、「オラにくで~~~~っ!」
店を出た4人・・・
僕「もう一軒行くって?マジで?」
M氏「ウドンの食い歩きと言った筈だ」
僕「冗談かと思った」
もう一人のM氏「上段も下段も無い、さぁ、次行くぞ!」
僕「腹一杯で食えねぇよぅ」
Y氏「誰だ~っ!?大盛り食った奴は!」
矢野本店跡(現在、有鄰館として一般公開中)
当主が滞在の際利用したお店2階の間
2階の間からは酒蔵が見える
40年間開かずの金庫で話題となった金庫
その様子はメディアにも取り上げられた
往時を偲ばせるレンガ造りの倉庫
中では陶磁器の展示即売会が行われていた
さてさて、そこそこ腹ごなしを終えた4人は、もう一つの名店である
藤屋本店へと向かうが、苦しそうな腹をしていたのはどなたさんでしたかのぅ?
有鄰館より徒歩で凡そ5~6分、一寸分かりずらい角地にその店はあった。午後1時を少し回っていたためでもあるか、待ち客はそれ程多くはない。
それでも終了時間を迎える時間帯だというのに、待ち客が十数人並んでいて、ふる川同様、その人気の高さを物語っているようだ。
藤屋本店
店員お勧めメニュー
店員お勧めのカレーせいろのひもかわをオーダー
麺の太さはコレ位
初めてのお店に行って、何を注文してよいか分からない場合、矢張り店員にお勧めメニューを聞くのが一番だと「人気メニューは何ですか?」と尋ねた。
するとその店員は、「雑誌などにも取り上げられたことがあり、店の一番人気です」と教えてくれたのが、カレーせいろひもかわだとのこと。
そこで、早速そのカレーせいろひもかわを注文したが、コレを注文したのはオイラともう一人のM氏、M氏とY氏はそれぞれ好みのつけめんを注文。
先ず麺をということで麺のみを味わってみる。ふる川同様ツルツルシコシコで、味そのものは甲乙つけがたいが幅が細い分だけ歯切れの良さが際立つ。
そして、カレーに麺を浸し食ってみる。ソバ屋のカレーは旨いと聞くが、カレー専門店のソレと比べいかにもソバ屋のカレーといった味で実に旨い。
暫く味わっていると、「アレ?コレってカレーウドンじゃね?」との疑問がふつふつと。「麺を味わうんだったら、カレーが果たして正解かどうか?」
「お店の一番人気かどうかは知らんが、カレーが勝ち過ぎて麺の良さが台無しだ」と呟くと、「そうだなぁ、俺もそう思う」ともう一人のM氏。
確かに、カレーも麺も勿論旨いが、一寸勿体無い気がする。「麺にカレーじゃぁ、その辺の店のカレーウドンでもいいじゃね?」と、したり顔のM氏とY氏。
お店の名誉のため、その辺のカレーウドンなどとは比較にならない程間違いなく旨いと申し添えて置く。あくまでもオイラの私的感想ゆえお許しを願いたし。
そして、そして・・・
「さて、お次は、水沢ウドンをやっつけるか」と仰ったのは誰だ~っ?」