いやいや、本日おらほでは雪降りとなった。雪など大っ嫌いなオイラだが、矢張り降る時期には降ってもらわないといかんので仕方ありませんなぁ。
「遊んでないで仕事に行け!」「雪が降ってるも~ん」「ナマクラ!」「ボク虚弱体質だも~ん」などとカミさんとやり合っていると突然携帯が鳴った。
「今暇かい?暇だったら一寸出かけて来ないか?」との同級生Kからの電話である。作刀現場を見学しに行くから一緒に行かないか?とのお誘いであった。
「作刀現場とは、ハテ?」と思ったそこの旦那はん、実は、今年我が町に、人間国宝「刀匠・宮入行平氏」に連なる宮入一門の刀工が越して来られたんですな。
その刀工とは、「根津啓(秀平)氏」という方で、東京生まれ北海道育ちの32歳の青年で、第6回経済産業大臣賞受賞という新進気鋭の刀工であります。
今年完成した鍛刀所「秀平鍛刀道場」
日本刀の素材、玉鋼・・・「かなり重い!」
玉鋼を炉で熱し・・・
溶岩のような玉鋼
熱しては叩き、又熱しては叩き・・・
一通り薄く伸ばした後は水桶の中へ・・・
水桶から取り出し、手ハンマーで叩く、叩く・・・
冷まし、硬度を計るため叩いた鋼を割る・・・
鋼の断面
以上、本日の作業はココまでと・・・特殊なお仕事なもので、表現方法が素人のオラには分かんね。作業の正式名称等々・・・間違っていたらスマン。
根津氏作「刀」 日本刀名鑑「第5回 新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」より
「第5回 新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」銀賞第1席受賞作 「刀」
お洒落な小刀、切れ味は日本刀
今回は、日本刀のほんの一部を見せて頂いた訳だが、聞けば、刀一振りに使用される鋼は凡そ800gで、それには8kgもの玉鋼が必要とのこと。
つまり、8kgの玉鋼を鍛えに鍛え、不純物を取り除くと1/10までに目減りするってことなのね。それだけで日本刀の凄さってのがお分かり頂けるかしらん?
あっ、そうそう、刀工「根津秀平氏」のブログはコチラ → 雪のむら消え 日本刀に興味のある方、無い方(興味を持て!)もご覧頂きたし。
12月ともなると何かと忙しい。雪が降る前にやらなければならない仕事が山積みで、さて?何処から手を付けてよいものやら・・・
栽培キノコの原木を伐採したついでに荒れ放題となっている自宅裏山(元は畑)の手入れでもしようかなと、この日、チェンソー片手に畑へと。
チェンソーで枝を払い~の枯れ枝を燃やし~のと作業をしていると、手伝いにでも来たのか、物干し竿と熊手を持ったカミさんがやって来た。
熊手は分かるが物干竿とはハテ?「手伝いとは感心感心」と褒めると、「誰がお手伝いをすると言った?柿を採りに来たの!」と仰るカミさんでした。
物干竿の先に熊手を縛り付けると木に登り、枝をゆさゆさと揺すり柿を落とすカミさんだが、「ほほぅ、熊手にはそんな使い方もあったのね?」
木に登り柿を採る熊(♀)さん?
いつかやろうやろうと思っていた栽培キノコの接種(原木に種菌を植え付けることね)だが、なまくらこいている間につい今頃となってしもうた。
カミさんの執拗な催促でようやく重い腰を上げたって訳だが、我が家の場合、ボク作るヒト、アナタ(カミさん)食べるヒトだから、今一気合が入らないのね。
栽培キノコの原木
種菌を植えるカミさん
「オラ一人でやるのヤダからお前も手伝え、でないと食っちゃなんねぇ!」と言うと、ブツブツ言いながら仕方なさそうに手伝うカミさんでした。
あっ、そうそう・・・原木に孔を開けるドリルの刃ってメーカーによって異なるため、8㎜、8,5㎜、9.0㎜の三種類があるんだって!知らなかった~
それと、今まで種菌はシイタケ、ナメコ、ヒラタケ、クリタケ位だと思っていたんだが、最近は随分と種類が多いですなぁ、「ビックリポンや!」
ムキタケ、ヌメリスギタケ、タモギタケ、マイタケ、ブナハリ、ブナシメジ・・・何でもありって感じで、こりゃ、将来お山へ行かずとも庭先でキノコ採りってか!?