アスパラ畑で作業をしていると、何処で見ているのか、決まってナ~ゴ、ナ~ゴと鳴きながらクロちゃんがやって来る。
クロちゃん とは、♂、年齢不詳のノラ猫で、何時の頃からかは忘れたが、畑に来る度餌を与えている内仲良しになった。
そして今日も、前足を引きずるようにピョコピョコとやって来た。交通事故か或いは喧嘩かは不明だが、クロちゃんは足が不自由である。
ハンター「クロちゃん」、只今お食事中
餌を食べ終え、アスパラの林の中でくつろいでいた様子のクロちゃんだが、突如「フギャ!」とでもいうような声が聞こえてきた。
暫くすると、何かを口に咥えこちらへと向かって来る。見ればスズメらしき鳥を咥えている。クロちゃんは狩に成功したようである。
「どうだ!見たか!」と言わんばかりの顔でオイラに見せつけると、その場で旨そうにむしゃむしゃと食べ始めたのだ。
足が悪いから気の毒にと思っていたが、どうしてどうして、クロちゃんはしぶとく生きているようである。「野生ってのは凄いのぅ」