先日、娘一家が二泊三日で泊まりに来ました。
いつもの「ただ遊びに来る」という感じでなく、三日とも用事がありました。
二日目の夕方、どうしても急用ができて、婿さんだけ一泊で自宅に戻ることになりました。
(ちなみに、娘たちはまだ社宅に住んでいます。)
夕方5時ごろ婿さんを見送って、まず感じたのが
「やったー!今日の晩ごはんは作らなくていいやー!」でした。
朝から何となく風邪気味でだるかった。
それでも、ハヤシライスなど作ろうと準備していたけど...。
婿さんがいないなら、たちまちメニューは「卵かけご飯」に変更です。
みんなでおいしく食べました。
婿さんの不在でもう一つ感じたことがあります。
「見えなくなっていた人物が見えるようになった」ことです。
その「人物」とは娘です。
以前のわたしにとって、娘はいわば世界の中心。
とろくて弱い娘を守るため、つねに最大級の愛情・配慮・サポートを惜しまなかった。
ところが...。
マメが生まれてから、わたしの世界の中心はマメに移りました。
娘は主役の座から転がり落ちたばかりか、主役(マメ)をうまく引き立てられないヘボ脇役として、わたしの不興を買っています。
さらにさらに、(この辺でわたしの心は娘への憐れみでいっぱいになりました)、
ここ数ヶ月は、婿さんが準主役級人物として、わたしの関心を集めています。
仕事のこと、住まいのこと。
果たしてうまくいきそうなのか。
今どんな状況なのか。
婿さんとたくさんたくさん話すようになりました。
婿さん相手の会話量が「8」とすると、娘相手のそれはわずか「1〜2」です。
娘なんて、目に入ってなかった。
わたしがマメとにぎやかに遊んだり、
婿さんと現状についてアレコレ話し合ったりするあいだ
娘はそばでひっそりと座っていた。
そんな娘のすがたを思い起こして、しみじみと語りかけました。
「このごろいつも**くんと一緒に来るから、ふたりだけでゆっくり話す機会がなかったね」と。
「うん」と素直な表情でうなづく娘。
「この数ヶ月、**くんのことで不安が大きかったと思うけど、いつも明るくしてて感心したよ」
「うん」とニッコリ。
さて、「透明人間が見えるようになった」現象は他の家族にも起こっていたようなので、次記事でお伝えします。