Sydney Yajima


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多様な価値観の違い

2010-05-08 16:18:59 | 世界情勢
イスラエルが、IAEAから核視察を受ける可能性があるという。
イランなどの核視察が行われるのであれば、当然、イスラエルにも行わなければフェアーではないという主張には、もっともだと頷くべき根拠があるし、論理的にも筋は通っている。

それならば、日本の米軍基地にも 核視察を行うべきではないのか?

という議論も成り立つし、そうなると、困るのは日本。

なぜなら、日本の米軍基地に核ミサイルがあるとされて問題になったのは、随分昔の話で、そのまま、かなり日本的に、なあなあでやってきている。

北朝鮮に核ミサイルを持つな
というのであれば、「じゃあ、おまえたちも持つのを辞めたら、俺たちもやめよう」と言われるだろう。
その言い分も、筋は通っている。

自分たちは持っていながら、「お前たちは持つな」というのは、やはり 傲慢であるというそしりは免れることはできないだろう。

しかし、開き直って言えば、人間と言うのは本来 傲慢なものなのかもしれない。
理想は、フェアーに・・・というけれど、実際には、自分たちのためにしか行動しない。
きれいごとを言っても、そんなうわべの話は、誰も本気にしない。

ここのブログの観覧するひとが伸びてきているのも、私が きれいごとばかりでうわべを書いていないからで、人間はもっとどろどろと汚いものなのである。

イスラエルは、肯定も否定もしないと言う点で、ありとあらゆることをする。
モサドが人殺しをしても、それを 責められても、肯定も否定もしない。
核爆弾をアメリカから輸入していても肯定も否定もしない。
ずるいじゃないか?って?
そう、人間はずるいもんだ。

日本人だって、結構ずるく、しぶとくやっている。
それを、いい格好して、自分たちだけきれいなフリをしたら、失笑を買うぞ。

日本は、今のように自由で縛られない国で居続けるのが幸せなのであって、それならば、北朝鮮から攻め立てられたり、中国から乗っ取られたりしては、困るのである。困るから、アメリカに駐留してもらいたいし、核弾頭の持込だって、なあなあでやっている。そんなことは、日本人はみんな知っているけれど、黙っている。それは 正論とやらで言えば、確かにずるいが、正論をぶつ人も、その家族も、そんなもんだと、開き直って享受しているんじゃないだろうか?

闇米を買わずに死んだ裁判官が戦後に居たそうだ。偉いのか、馬鹿なのかといえば、きっと偉い人なんだろうが、馬鹿だといえば、やはり、馬鹿でもあろうかと思う。

日本人も、偉い国になるのか馬鹿な国になるのかといえば、自分たちにとって都合の良い解決方法だけを選択するずるい国になって生きていく方法しかないのだろう。

イスラエルを非難することもイランを非難することも、北朝鮮を非難することも、自分にとって、都合のいいほうになびいてやるだけで、そんなもの、正義だと勘違いしてはいけない。

世の中を正しいことだらけにしようなんて、道端のごみ屑を拾い集めるより大変なんだ。

ただ、なるべくきれいにしましょう・・・ぐらいで丁度いい。
いい子ぶるのだけは、やめてほしいな。


そして懸念すること・・・

2010-05-08 11:34:07 | 世界情勢
このままだと、日本の国債が、割れることにはならないだろうか?

つまり、基本的に借金は、借金だということを 今回のギリシャは気付かせてくれた。
それが、レバレッジをかけてデリバティブをしている人間の深層心理にも大きく、不安として増大し、リスクを減らす動きをするべし・・・と防衛本能が働いたのかもしれず、また、それと同じ心理が、日本人の銀行、機関投資家にも働かないとは言えないだろう。

借金は借金だ。
そしてバランスシートを見れば、日本のそれは異常である。

このままでいいはずが無いというのは念仏のように毎回選挙でも言われるし、官僚も閣僚も言っているが、誰もパンドラの箱を開ける勇気がなく、放置している。

いずれ、大きな問題になることは分かっている。
何とかしなければならないと思っている。

分かっていることと、思っていることだけで、何とかなるなら、結構なことだが、実際には毎日 利息がのしかかり、日本人は、どんどんと無策の中で貧乏になっていく。
所得が増えないのは借金が多すぎるからだと、誰も言わない。

「そんなことを、心配しなければいけませんか?」
そんなことを言う人が居る。

心配しなくてもいいなら、借金は、平気で居られるかもしれないが、いずれ借りたものは返さなくてはならなくなる。返さなければ、ギリシャと同じことになる。

イギリス新首相

2010-05-08 11:06:55 | 世界情勢
イギリスの新首相の演説を聴いた。
景気が悪くなると、大抵の国は保守化する。
イギリスが混乱している移民政策はすべてEUのせいだとし、今後EUと距離を置くと言っていることでも、顕著である。

確かに、移民政策は安易におこなうと やけどをする。
オーストラリアでは多くの中東移民を受け入れ、ドラッグと殺人が増えたし、レバノン人とオーストラリア人の差別問題も顕在化した。

日本では、60万人を超す中国人が日本中にいる。
かつて、私はその危険性を指摘した。

それでも、まだ中国人なら、ある程度共通の理解を見出すことも出来よう。
韓国人となら、もっとラクに話し合えるはずだ。
だが、もし相手が、もっと文化圏の違うところからきていたら、やはり、難しい。

中東では私刑が行われる。
今朝のアラブのニュースでは、レバノンでは、5歳の女の子をレイプして殺したエジプト人が、小さく刻まれて車で町中引きずられたと言っていた。

どうだろう?

正義の尺度が違うということは、こんなところにもある。
確かに、5歳の子供をレイプし、殺した男は 悪い。だが、私刑を行う人間たちの残忍さも、正しいとは言えないと思うのである。私にも心情は分からないわけではない。だが、それでは法治国家の体面もへったくれもないではないか?


ぶっとぶ世界経済

2010-05-08 09:17:46 | 世界情勢
もうこれは、だめだな。
今朝、そう感じた。
ダウが、落ち続けている。
ここ4日で、700ポイント以上落ちた。

こんなに乱降下している。

昔、学生が集まる喫茶店があった。そこはサイフォンでコーヒーを沸かし、かわいらしいウエイトレスの女学生をカウンターの中におき、繁盛していた。
この喫茶店は、決してつぶれることは無いだろうと思っていた。
しかし、時代は変わり、その喫茶店はとうの昔になくなった。
その当時、かわいらしい女学生も、今は60歳近いおばちゃんであるのだから、時代の趨勢というのは、残酷なまでに、激しい。

昔 ソニーが元気だった頃、ウォークマンを猿が聴きながら目を閉じるコマーシャルがあった。なるほど、猿が何かを聞いているように見えた。だが、今は昔。もう、ウォークマンはなく、カセットテープレコーダーさえ、見ることは無い。

時代はどんどんと、置いていく。

とても残酷だが、アメリカが置いていかれるのは、時代から取り残されたからだ。