Sydney Yajima


GSM会員希望者は下記のURLへお進みください。
http://www.gsm.jp/

がけっぷち

2011-09-24 11:25:46 | 政治
世界の経済は 今、大恐慌の深い谷間を前に、真っ暗なその谷の中がどのくらい深いのかも分からないまま、しかし、そのがけっぷちに立っている。
私たちは もうすぐ そのがけっぷちから 奈落の底へと 転がり落ちるのかもしれない。

ギリシャがついに タオルを投げた。
つまり、テクニカル ノックアウトである。

そして、そのインパクトは、分かっているだけで、353ビリオン ユーロである。

だが、これは 始まりに過ぎない。

ギリシャとスペイン、イタリアは御互い 信用貸しをしあっており、その信用貸しのデウォルトの総体が出てくるのは まだまだこれからなのである。

さらに、ギリシャの国債などを買っているのは、ファンドも含まれるし、そのファンドときたら、さらにそれを担保に、デリバティブを展開していたりもするので、そこからの損失を、地球規模で計算することなど、今は誰もできないはずだ。
その損失が、最低でも 700ユーロ程度あるだろうと (かなり楽観的に)言われているけれど、それだけでも、十分にインパクトがある。
またリーマンのときのような、救済策をアメリカがとれる体力もないことは、明らかだ。
 しかも中国が内需拡大でカバーできる範囲はすべてやりつくしてしまった。
つまり今回のシナリオは、世界恐慌に ついに突入するという以外 描けそうもない。

大変なことになった。
本当に、たいへんなことになった。

パレスチナ問題

2011-09-24 08:48:49 | 政治
パレスチナとは 中東のアラブのなかの一民族の地域である。
歴史を 大雑把にひもといて考えると・・・

現イスラエル地域は、旧約聖書によって、ユダヤ人たちに、神から約束された土地として、賜ったとかかれている。
これが、そもそも 問題の始まりであったのかもしれない。

ローマ帝国の侵入後 多くのユダヤ人達が散り散りになってしまい、彼らは 神から賜った土地を奪還することを誓い合う。
だが、その後、ローマ帝国は滅び、またイスラム勢力の台頭などを経て、パレスチナ人たちが住んできた。

およそ 2000年かかかった後、各地のユダヤ人たちは この「神から約束された土地」に戻ってきた。

そして、パレスチナ人たちにこういった
「俺たちの土地から 出ていけ」と。
パレスチナの人々にとって 寝耳に水だったであろう。
彼らにしてみれば、父祖代々の土地であるという認識だったからだ。

誤解をおそれずに、極端な表現をするならば、ある日古代縄文人の子孫だと称して、「出て行け」とあなたが迫られたなら、どう思うか?
という話なのである。

多くのパレスチナ難民がこうして生まれた。
彼らの多くは 近隣諸国へ逃れた。
ガザなどへとどまった者たちもいたが、その後 イスラエル人たちは 力で彼らパレスチナ人たちを放り出した。

パレスチナ人もまた、中々しぶとい。
彼らは あきらめずに近隣のアラブの力を借りながら、さまざまな報復をしながら、主張を続けた。
イスラエルは 「我々に同化しなさい」と言うが パレスチナ人からしてみれば 「冗談じゃない」といった気持ちであるだろう。

そのパレスチナがついに、国連に国家申請をした。つまり、国として 認めよということである。
イスラエルは 反発し、アメリカもその反発の後押しをしている。

パレスチナは、おそらく 国連から承認されるだろう。
そうなると、アメリカとしては威信に傷がつくし、また、イスラエルは強硬姿勢をとることになる。
つまり、パレスチナという国になれば、戦争という定義のなかで戦えることになるのである。

この中東の火薬庫が爆発すれば、多くのアラブ諸国は、巻き添えを食うことになる。
問題は山積していて 解決の糸口さえみない。

宗教と政治と文化とそして、エゴイズム。