Sydney Yajima


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迷走する日銀

2016-02-03 23:36:06 | 経済
日銀が、迷走している。
確かに、カンフル剤としてマイナス金利というものは、悪い政策ではないだろう。
短期という意味においては。
しかし、このために、銀行はどこかに融資をしなければならなくなるので、融資先を探す結果となる。
簡単に、オーストラリアの国債を買うとか、あるいは、ゴールドに逃がすことを行うだろう。
日本の銀行は、果敢に事業主とともに、攻めていくという姿勢を昭和に置き忘れてしまった。

昭和の銀行は、今ほど、守ってはいなかった。
もちろん、融資限度額や、支店長の裁断が今よりも緩やかで多かったことも原因の一つだが、世間がもっと、イケイケだったから、あるいは自信をもって、何かをやろうとしていたから、間違いも多くしたが、しかし、それを十分に担保するほどの成功をも手に入れることができた時代だった。

今、日本は、一人の天才を求め、そこに一極集中型をして、堅い成功方程式を導きたがる。

テレビ番組でも、同じようなことを、すべての放送局が一度に流す。
同じタレントを使い、繰り返し、流す。
覚せい剤で捕まった元プロ野球選手の話など、日本中の人がみんな知っている大事件だ。
だが、一方、今日も上海市場が下がり、日経平均が500ポイント以上も下げている現状をどう、日銀は説明するつもりなのか?
などという、ことには、一切、誰も、興味を持たない。
持つ必要がないのではない。
持つために必要な能力というものが、視聴者に欠けているのだ。

今、日本に必要なのは、新しい発想だろう。
人口が減っていく中で、効率よく経済を運営させるための発想だ。
そのためのインフラは、十分だろうか?
日本の端から端まで、セキュリティー 安全保障は万全だろうか?
日本の税制改革のなかで、消費税だけをクローズアップさせているが、例えば、2%の消費税を上げるのであれば、平均給与も2%上げるべきなのではないだろうか?
民の生活は、このままいくと、苦しくはならないだろうか?

などということを、政治家は、考えていそうもない。
なぜならば、今の政治家をしている人たちは、職がなく、困った経験もなければ、食べ物がないという貧困も知らない人たちばかりだからだ。

苦しい経験をした人たちの中から、
「これではいけない」
と立ち上がる若者が出てきて、初めて日本の国は良くなる。