Sydney Yajima


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なんでそうなる?4号

2016-02-19 17:08:37 | 経済
やや、旧聞になりつつあるが、日銀のマイナス金利についてまだ、私は考えている。

日本円が強くなった理由について、だ。
実に、短期間で円高を更新したのはまぎれもない事実であるからだ。

そして、その資金がどこから流れてきたのかも、おおよそ想像がつく。
ファンドだ。

しかし、その資金を日本に流したファンドの目的が何だったのかは、多くの意見が出てくるところだ。
例えば、ファンドに不信感を持っている人ならば、日本の株価を下げる工作だとか陰謀説を唱えるかもしれない。
もちろん、考えられないことではない。
日経平均が下がったことも事実だし、この時点で、買いを入れて利益を出すことは、できないことではないだろう。

だが、彼らは日本が介入をするというリスクを考えずに行うだろうか?
という疑問が出てくる。

ミスター円と呼ばれた榊原氏の時代には、確かにそういうことがあった。

しかし、今回、日銀は一切の介入をしている証拠がない。
ただ、円高を見守った。

なぜなら、この円高が日本の経済にとって、不利益になるとは考えていないからだ。
もちろん、輸出は減るかもしれない。
だが、野村ファンドも130円程度を維持すると言っているとおり、今の円高は一時的であるという見方も少なくはないのである。

前回も書いたが、金利をいじくって結果が出るのは、半年後の話だ。

また、ファンドはそれぞれ、地域ごとに担当が分かれているのが通常で、アジア方面の担当は、同時に中国や韓国も受け持っているので、一旦、韓国や中国から引き上げた資金を、ドルではなく日本円にしておくことは、常識の範囲なのだ。
今、急激に引き上げた中韓からの資金は、一度 日本にプールしているので、円高になるのだと言う見方はできないものだろうか?

今後、この資金は、いくつかの選択の中からインドへ向かうこととなる。
インドとの交易を盛んにしている企業を探すことは、面白いかもしれない。
特に、インドの遅れたインフラを整備するための日本企業の請負企業からは、目を離してはいけないだろう。