Sydney Yajima


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なんでそうなる?3号

2016-02-14 23:37:15 | 経済
日銀がマイナス金利を、実施したことで、設備投資や企業投資が増えるはずだ。
だが、実際にそれが実体経済に反映されるまでには時間がかかる。
おおよそ半年はみなければならないだろう。

気の早い人は、「二週間たったけど何も起こらないばかりか、かえって日経平均は悪くなり、しかも、円高になっている」と声高に叫ぶが、こういうことを叫んでいる人はよく経済が分かっていない。

金利を扱う作業は慎重に、しかも長期の見通しのなかで行われるものだ。

円高は、日銀の決定以前から起きていた事象であり、マイナス金利を導入したから、この程度で済んでいるのだとも言えなくはない。
もちろん、もっと複雑な市場の思惑が絡み合っていることなのだ。

だから、まだ、今すぐに、どうなった こうなった・・・と大騒ぎする時ではないし、また いたずらに大騒ぎするべきでもない。
民主党は、すぐに、大騒ぎしたがるだろう。
それが、彼らの仕事なのだから、仕方がないが、しかし、あまりまともに取り合うほどの議論にはならないはずだ。


なんでそうなる? 2号

2016-02-14 00:01:39 | 経済

今の日本円の円高は1998年以来だ。
現在の株価が下がっている理由もそれが原因だと言われている。
だが、本当のところは、どうなんだろうか?

世界的な景気後退が、もっとも大きな原因で、日本円へと資金が避難しているために、起こっていることだとは思えないだろうか?

ちなみに1998年には何が起こったのか?

ヘッジファンドが仕掛けた、アジア通貨危機だ。
当時、韓国 インドネシア タイ マレーシア などなどのアジアの国々が軒並み通貨を破たんさせる危機が襲った。
当時の宮沢大蔵大臣が、アジアの通貨バスケットを作って、危機対応すると言ったら、米国が大反対した。
このことは、あまり記憶にない人がいるかもしれないが、当時 ヘッジファンドとIMFはほとんど双子の兄弟のようにアジアの新興国を牛耳る手を打った。
特に、被害の大きかったのは、韓国だ。
韓国はIMFの管理下に置かれ、徹底的に搾り取られた。
その後、ほとんどの韓国の企業は、外国人の比率を大幅に上げてしまった。

今でも、尾を引いているのは、韓国の労働者たちは、韓国の企業が自分たちの国の会社だという意識が少ないがために、徹底した労働闘争を行っている現状である。
韓国の初任給は日本の約1.5倍だ。

今回は、通貨危機は起こってはいない。
だが、逆に円高から始まる通貨危機の再来もありうる話だ。
少なくとも、はっきりと言えることは、昨日の韓国のマーケットは8%の下落を経験した。

月曜日、中国の春節が明けるので、マーケットが再開される。
上海がどの程度下げることになるのかが、当分の焦点となるだろう。