Sydney Yajima


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インドについて

2016-02-21 11:10:04 | 経済
商社マンでインドに駐在した経験がありか、外務省の派遣でインドに行ったことがあるか、あるいは、よほどインドの文化に興味があるか、おそらく、そのどれでもない、大半・・・9割以上の日本人は、インドのことをあまり知らない。
今までの人生の中で、インド人に出会い、話をし、あるいは友達にいると言える人が何人いるだろうか?
商社マンであっても、友人にインド人がいると言える人は、少ないかもしれない。
異質だとか、異文化だとか、様々なことを言うことは 簡単だ。
だが、彼らを知らずに、彼らのポテンシャルだけに魅力を感じて投資をして金儲けをしてやろうとする企業は、恐らく しくじる。

私の知るインド人たちの話をかいつまんでする。
まず、インド人の定義だが、例えばフィジー島にもインド人がたくさん住んでいるが、彼らはすでにインドの文化を継承しておらず、していても、わずかなので、インド人のカテゴリーからはずそう。
ヨーロッパにいるジプシーたちも元々はインド人だったかもしれないが、しかし、彼らもインド人の定義には当てはまらない。
ではバングラディッシュとかパキスタンはどうだろうか?
彼らは、血という意味ではインド人である。イスラム教によって、分断された違う文化を持ち始めた時点で、しかし、本来のインド人ではないと、一応、混乱を避けるためにインド人と別のものとしよう。

インドは多くのプロビンスに分かれる。
言語も複雑だ。
お互いが会話できないほどの違いもある。
もちろん、世界最古とも言われるサンスクリット語が語源となっているにせよ。

インダスの矢と呼ばれる大きな原爆を爆発させた時代があったとインド人の多くは信じている。
当時の、記録や様々な文献はインダス文明によって継承されていたが、神話だと馬鹿にできないほど詳細で、秘密が多く、おもしろいことに、ナチスが、その多くをドイツに持ち去って、それを基に、様々な武器や科学の発達そしたのだという。

コヒヌールという名前の有名な、ダイアモンドがある。
インドでは、ダイアモンドをかつて生産していた。
現在でもダイアモンドカッティング工場はボンベイにいくつかある。
原石を、58面体にカットする工場だ。
ちなみに、コヒヌールは、現在イギリス王室の女王の王冠に飾ってある。
インド人はイギリスに盗まれたと今でも恨みに思っている。
なにしろ400年間!!!イギリスから植民地として差別され、搾取され続けたのだから、彼らの白人に対する劣等感、コンプレックス 恨みは、例えば、韓国が日本に抱く 恨などとは比較にならないほど深く、暗い。

インド人は、日本が好きだ。
何しろその憎むべきイギリスを第二次世界大戦のときに、打ち負かしてくれたからだ。
敵の敵は味方
という簡単な構図ではないだろう。
だが、インド人は日本が大好きだ。少なくとも、日本が嫌いなインド人に私は出会ったことは無い。

インド人はしかし、中国人が大嫌いでもある。
これは、肌の色のせいなのか、長い国境線をはさんでの領土問題のせいなのかは分からない。
だが、インド人は中国人を信用していない。もちろん、中国人はインド人を下に見ているだけでなく、信用もしていない。
もっとも、中国人は自分たちだけが偉いのであり、それ以外はすべて辺境の民という意識だから、インドに限った話ではないかもしれない。

インドは民主主義国家ということになっている。
議会政治もあり、しかし、賄賂が行きわたっている世界であることは、アジア独特の文化をきちんと継承している。もちろん、皮肉のつもりだ。
日本でも賄賂を好む役人が後を絶たない。
従って、そういう国の発展は、その腐った根を持つ分だけ遅れてしまうのである。
日本に素晴らしい技術があっても、それを生かせきれないのは、ここに原因がある。
例えば、役人が賄賂をもらわなければ、許可や認可を遅らせるということが、日常茶飯事に起こっていれば、新幹線など通せるはずもない。

インドに日本の新幹線が走る日も遠くない。
新幹線の輸出は同時に、発電や送電の輸出にもつながる。
従って、日本の官民一体のビジネスモデルを作らなければならないだろう。
当然、官僚たちはそれを見越して多くの話し合いを始めているところだろう。
しかも、銀行が絡むので、金融もパッケージの中に入れなければ話は進まない。
小さな話ではない。
世界地図を変える話だ。

もし、日本とインドが手を組めば、それこそ世界地図が変わる。
差別してきた国と差別を受けてきた国が、ごろっと立場を入れ替えるということだ。

良い点と悪い点は常にある。
日本は、さまざまなコンテンツを作ることに長けているが、プログラムを組む点では、インドのほうが、優れている。
彼らの数学の力は、それこそインダス文明の力を垣間見るような、実力だ。

ところで、インダス文明は、あまり分かっていないことが多い。
世界最古の文明だったという人もいるし、そうではないという人もいる。
しかし、私は、かなりな文明だったに違いないと思うし、空を飛べる力をも持っていたのではないかと思っている。

インドの寺や古い建物の地下に、大量のゴールドが眠っている。
彼らはゴールドを愛している。
世界最大といってもいいゴールドの消費市場だ。
インド人はゴールドを好む。
ゴールド価格は彼らの景気と、連動している。

・・・つまり、インドの景気が良くなると、彼らは、米ドルやポンドやユーロなどという白人の通貨を買うことは無い。
ゴールドの現物だけを買い、そして貯める。

・・・どうだろうか?
初めて聞く話もなかったかもしれないが、参考にしてほしい。