Sydney Yajima


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中国の溝

2017-01-17 01:30:23 | 脱原発に一票
今日の上海マーケットについて、あまり誰も話さない。
だが、2時ごろに大きく下げた点を、もう少し考えてみるところではないだろうか?
ボリュームも大きく政府介入での買い支えの様子も見て取れる。

下げた原因はなんだろう?

人によっては、トランプリスクだと言うかもしれないが、こういう下げ方は、そうではないだろう。
もっと、内部的な理由によるのではないだろうか?

株価にボラティリティーがつきものであることは、言うまでもないが、今日の下げ方は、実にいやな形に見える。

明日以降、なんらかの形で、不安が世界中に広がる可能性もあるだろう。

こんな中、ダボス会議が開かれている。
習近平が何を言うにしても、世界のビジネスリーダーたちに そっぽを向かれてしまっている状況には変わりはない。

習近平は開かれた世界貿易への青写真を示したいと意気込んでいる様子だが、世界は変わった。

縮こまってしまっているのだ。

理由はいくつかあるが、あまりにも増えすぎた移民との軋轢や、そのために起こった様々な不安によると私は見ている。

移民たちの多くは、下層の仕事でも一生懸命働く人たちでもある。
彼らの多くは難民キャンプで眠れぬ夜を過ごしながら、生き抜いてきたタフな人々だ。
言葉も不自由な国で、生きていくためには、タフでなければならずまた、ハングリーでなければならない。
時給の良いところを求め、そして長い時間を働き、子供たちに教育を付け、生活を切り詰めて階段を登ろうともがく。

その様子をみて、低所得者の白人たちは脅威を抱いたのだ。
それは、長く続く不況のせいでもあっただろう。
脅威は不安になり、不安は憎悪となる。
憎悪は、彼らの選挙に反映され 国粋主義が台頭する。

言っておくべきだが、不況は、移民が増えたせいではない。
不況が起こったのは、不平等な税金のシステムで金持がより豊かになり、貧困層はますます貧しくなってしまった資本主義の行き過ぎた結果なのだ。

世界の36億人の全資産=8人の金持の資産
これが、多くの人を不幸にしている根幹なのだ。

もちろん、共産主義は失敗したモデルケースであったことは、言うまでもない。
だが、反面教師の役目をいつもしていた。
少なくとも資本主義だけが、正しいという事も、また、極端な議論には違いないのだ。

話がそれた。

習近平が、何かを得ることは難しく、上海市場はそれを反映しているのではないか?
とは、うがちすぎだろうか?