Sydney Yajima


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グローバリズムと反グローバリズム

2017-01-30 19:10:49 | 政治

かつては、グローバリズムなくして経済を語るな。

とまで言われたものだった。

私は、急激なグローバリズムがクリントン大統領の時代から世界に拡散していくのを、不安な気持ちで見ていた。

特に貧しい地域の人たちが、今まで無料で飲めていた地下水の所有者がどこか見たことも聞いたこともない米国の持ち物となり、そして、課金されるのを見て、「なんてことだ」と嘆いたりもしたものだった。

 

だが、そういう貧しい地域の人たちは、タフだった。

ひとたびグローバライゼーションが進むと、率先してその企業の誘致に乗り出し、産業を育成し、雇用を確立させた。

自分たちこそが、グローバライゼーションを作り上げたとまで胸を張るほどだ。

これは過去30年間に起きた事象である。

無論、中国などは、もともと古い鉄道と、効率の悪い工場に、全員がなんとか食えればいいという農業だけが、50年間も面々と続いていたのだったが、それこそ、手品の箱が開くように、あっというまに、先進国なみになってしまった。

 

その中国が気に入らない。

と、ドナルドトランプは言う。

 

なぜなら、あいつらばかり儲けて自分の所は、仕事のない人間ばかりになってしまったからだ。

と。

 

そもそも、グローバライゼーションは英語で、しかも、米国が主導して行ってきたものだ。

それが、自分の所が儲からなくなると、もう、手のひらを返したように、閉鎖主義に走るという。

 

極端な理論はどちらにも瑕疵がある。

 

それは、世の常だ。

トランプの瑕疵は、その狭量さゆえに、世界から孤立してしまうことだろう。

実際、米国内でも彼は際立って孤立している今までもっとも不人気な大統領だ。

 

今後、世界は、冷戦時代のように、

「グローバリスト VS アンチ グローバリスト」の戦いになろうとしているかのようだ。

 

 


向こう4年間のほぼほぼ

2017-01-30 17:48:30 | 経済

アメリカファースト というのは、海外からの輸入を税金をかけてでも抑える。

さらに、自国内の雇用を上げるために、国内産業を育成する。

そうすると、米ドルは自然の流れの中で、どうしても強くなっていく。

強い米ドルは、米国内でのインフレを促す。

また、米国産の輸出は競争力がないので、国内向けのみになる。

 

すると、庶民は早すぎるインフレスピードに追い付けず、疲弊する。

 

と、これが向こう4年間に起こることですね。

イエレン議長とトランプ大統領の確執が出始めている。

イエレン議長は、金利を上げて、安定的、持続的な成長を目指し始めている。

また、全FRB議長の政策とは異なり、金融引き締めとまではいかないけれども、少なくとも大幅な金融緩和はやめた。

 

4年後、米国の財政出動は財政赤字を記録的に出し、国家事業の多くは中途半端のままあるものは放置されることになるだろう。

メキシコとの壁にしても、4年間で出来上がるとは思えない。

なにしろ3000キロ近い壁なのだから、どれだけセメントと鉄骨を放り込んでも、4年では完成しない。

不人気なトランプが、4年後に、また大統領になれるとも思えない。

 

つまり手を付けた不要な公共事業の中途半端なやり残しが、アメリカのあちこちに散財の結果として残り、また、インフレに疲弊した市民たちの暴動があちこちに起こり、そして、米国内では十分な成長ができないと踏んだIT企業が次々と出ていく。

その間に、ドイツやEUはひどく傷つき、なぜか、中国のせいにするだろう。

そもそも、中国はすでに破たんしているのだが、(これは色んな証拠がある)それを借金でまかなっている。

分かっているだけでも、かなり控えめな数字で2600兆円の借金がある。別の試算では3300兆円とも言われている。

日本のバブルが600兆円程度の紛失をし、20年間日本が沈んだことを思いおこせば、そこの規模の大きさが理解できると思う。

 

その、中国に、あろうことか、まだ投資を続けている国がいる。

どこのドイツだ~

という話がオチ。

 

まあ、そんなことで、トランプの自滅と、ドイツの投機 日本の産業は、すでに空洞化を経験し、あとは殻が崩れていく状態(東芝を見てください)。

なので、今後の展望は、かなり暗い。

 

でも、株価は不思議と上がるんです。

 

実体経済とは関係なく。

株式というものは、ほんとうに摩訶不思議なもんです。

 

特に、米ドルが強くなると、日本の株式は上がります。

これは、プラザ合意以降の方程式だと言っても、ほぼほぼ過言ではありません。