アメリカの国務長官 ティラーソンが昨日、韓国に来た。
韓国政府は、ティラーソン国務長官に 尹炳世(ユンビョンセ)外相主催の夕食会や、洪容杓(ホンヨンピョ)統一相とのミーティングをセットアップしようとした。
が、しかし、そのどちらも、ティラーソンは「忙しいから」と言って断った。
外交上・・・これほどの失礼はない。と言っても過言ではない。
外国の主要人物 それも、米国の国務長官が来るとなれば、外務大臣は、いそいそと出かけていきお会いしたいと申し込み、そして、袖にされたのである。
ティラーソンは時間の多くを韓国内にある米軍基地での軍人に割き、韓国政府などは、あってもなくてもどちらでも良い存在のような扱いだ。
もっとも、今の韓国には日本の大使がいないだけでなく、米国の大使も派遣されていない。国としての体面や、尊厳どころか、まるで植民地扱いで、米国にとっては軍事的に有利に進める拠点とTHAADの配備によって、米国の安全保障が守られればそれでいいというだけの存在にまで落ちてしまった。
韓国の為を思って言うが、近視的すぎた彼らの直情は、72年前の慰安婦をどうのこうのという段階ではない。なるべく早く、長期的な展望を持った(経済 軍事面において)幅の広い人を大統領に迎え、そして、北朝鮮や、難題を吹っ掛ける中国と渡り合える交渉を行う時であるはずだ。
だが、望むべくもない大統領候補者たちの面々はそのまま、彼らの未来を暗示している。
米国は、合理的に、現実主義で選択をする。一切の情は、挟まない。
そこにあるのは数字だ。統計だ。
それらは、スーパーコンピューターに入れられて徹底的にシュミレーションされたのち、実現される。
戦争というオプションも同じだ。
北朝鮮との戦いで、何人の米軍兵が死ぬことになるかという計算だ。
そして、現在 朝鮮半島の未来は、中国と米国の話し合いの中にしかない。
つまり、朝鮮半島に住む韓国人や、朝鮮人たちは、その話し合いの中に入ってさえいない ということだ。
まるで、それは自治区扱いでしかない。
今、私が書けることは、ここまでだ。
書けることと知っていることはもちろん 違う。
もっと、恐ろしいことを知っているが、それは書かないでおく。
ただ、ひとつだけ、書く。
北半球は、とても危険。