Sydney Yajima


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中国

2011-11-15 16:07:29 | 政治
中国の、経済は過去20年間にわたり年間10%から15%の高い成長率を伴って 大きくなってきた。
これは、同時に 国内での格差を同じスピードで開けることとなったために、同じ程度の不満が民衆の間に膨らんでいったことを、意味する。
現在、あちこちでストライキが起こっている。
これにより、経営者は、賃金を上げるということをせざるを得ず、2015年には、アメリカやヨーロッパが発注している中国製品は、安い労働力というメリットがなくなるので、今のまま、中国が コスト フォーカスに走り続けていたとしたら、未来はなくなるだろう。
かつて、ホンダの宗一郎さんとソニーの井深さんの対談で、「5年後には今ある新製品は みーんななくなっているんだろうなあ」と言っていたのを思い出した。
当時から、5年サイクルで、今あるものはすべてスクラップになってしまい 新しい製品がとってかわるということが、常識になっていた。

例えば、今、車がハイブリッドだとみんなが言っているときには、すでに企業は次の製品を作りほぼ完成させていて、5年後の商業化に向けて準備しているというものである。

中国人の多くは、新しい技術は外国からやってくるものだと思っている。
つまり、自分たちはそれを組み立てたり、あるいは購入したり、あるいは、そのいくつかを組み合わせて「新製品」を作ったりして 儲けることができれば良いのである。
しかし、そこには、全く新しいものを作ってやろうという野心家もいなければ、そういうことをサポートする企業も あるいはそういう空気も生まれてこない。
中国政府はその脆弱さを良く知っていて、何とかしたいと考えて、テクノロジーの大学生を優遇し、あるいはエンジニアの大学生を増やしたりもしているが、しかし、私が思うのに、新製品をつくりたいとか発明をしたいという風変わりな人間は、そういう国指導の下では生まれてこないのではないだろうか。
アメリカはクレージーな人間がたくさんいて、そういう人間たちは、何か新しいものを求めている。だから、いつだってアメリカから新しいものが生まれやすく、それは、真似しようとしてできることではないのである。
日本も、最近はかなりクレージーになってきているので、もしかしたら、そういう空気が生まれてくるかもしれないが、残念なことに、どこか、後ろ向きで、ハングリーさがなくなって しかも怠け者が増えてしまった。3Kという言葉が象徴するように、東北のさまざまな企業が立ち上がろうとしていても、若者たちは3Kの仕事には見向きもしないそうだ。それで失業している。ならば、東北の立ち上がりは さらに遅れることになるか、あるいは、ハングリーな東南アジアの人々に来てもらって働く場所を提供していくしかない。オーストラリアはまさしく それで、オーストラリアの白人は怠け者になり、遺産で食べるか国の保護で生きていくようになってしまった。新しく来た移民のアジア人たちは、がんばって勉強し、すべての大学のトップは、アジア人かインド人しかいない。いずれ、彼らがこの国を牛耳ることになるだろう。それは必然だ。日本人の若者も自ら奮起しないと、きっとそうなる。
日本人の若者が、アメリカのハーバード大学に留学するということも、随分昔に比べれば、減った。なぜなら、そんんあ苦労をしたくないからである。いまから50年前の日本人の大学生たちは、360円で外貨持ち出しが2000ドルのときでも、皿洗いをしながら、アメリカへ憧れて英語を学び、そして、海外の大学へ旅立っていった。
今なら、もっと行き易いはずなのに、若者たちは行かない。
そして、3Kをしている。
あるいは、親のところからさえ、一歩出ることもない。
自分自身で、それは良くないことだということは分かっているが、多分、それが許されえる間はそのままでいいと考えているのだろう。
だが、世界が君たちを必要としていることを、君たち自身が気がついていないことが、とても大きな損失なのである。
日本は優秀なDNAを持っている。
ここで、そのDNAの謎については書かない。しかし、日本人たちが、自分でそれを開発していかなければ、衰退してしまい、世界を路頭に迷わせることになってしまうとだけ、警告しておきたいのである。
このブログを読んでくれた若者のなかで、「いっちょう、気を変えてやってみるか」と一人でも思い立ってくれれば、私は嬉しい。

災害のあと

2011-11-14 18:41:21 | フリーメーソン
日本に限らず、人間の住むところ、世界のありとあらゆるところには、これから、さまざまな災害が起こる。
理由は、ただひとつだけだ。
それは、地球全体をおおう 持ちこたえられないほどの人間のエゴイズム。
それが、さまざまな公害と排気ガスを撒き散らしてしまったからである。地震が人工的に起こされた陰謀だと言う人がいるけれど、私には、同意できそうもない。
9・11が人間の陰謀だというのなら、まだ聞く価値があるかもしれない。
あるいは、月にアポロ11号が行っていなかったと言われれば、それはそうかもしれない くらいのことは、私も余裕を持って聞けることができる。
しかし、地震を人間が起こし、その結果 今の日本の惨状になったなどという破天荒な話は、プラズマ兵器だとか、あるいはドップラー現象だとか、もっともらしく言う人の気が知れない。
そうじゃない。
あなたの目を、正直にまっすぐ 現実に向けてみて欲しい。
地震だけではなく火山活動や、台風 などなどさまざまな サインがあるはずだ。

地球は 今とても、病んでいるのである。

そして 愚かな人間たちは、災害が起こると、自分たちの生活を改めることはしない。
なにをするかといえば、神に祈ったり、あるいは場合によっては、神を呪ったり、あるいは 仏にすがってみたり、さまざまな方法で 誰かに救いを求めようとするのである。
しかし、神に祈ることも仏の慈悲にすがることも、救いにはならない。
もちろん、世の中には、多くの人が真剣に信心をしていて、それが、とても重要な生活の一部にまでなっている。

私ごときが、「そんなことをしても、無駄ですよ」などと言っても、無視するか あるいは 私を中傷するか、それとも、このメーソンの人間の言うことなど 陰謀だと言い始めるかのどれかであろう。
しかし、どの神様も 仏様も、あなたがあなた自身を救おうとしなければ、手を差し伸べることはないはずだ。
私の言いたいことは、信心を否定しようとしていることではない。
それは もちろん個人の自由だし、誰にも迷惑がかからないならば、自分を超えた存在に感謝するのはすばらしいことだ。とまで言いたいほどだ。
誤解しないで 聞いて欲しい。
私の言いたいことは、たとえば原発が爆発したら、神に祈るか仏の慈悲にすがるよりも、まず どうやって、止めるかと考えることを優先させてはいけませんか?ということなのだ。
もっと噛み砕いて言えば・・・

たとえば、バスにあなたが乗客として乗っていたとする。
運転手がいきなり、心臓麻痺になって倒れてしまった。
そして、バスが暴走を始めた。
すると、あなたはどうするだろうか?
神にお祈りするのだろうか?
それとも 暴走するバスを なんとか止めようと運転席まで行こうとするだろうか?

ということを あなたがたに、問うているのである。
私たちはまさに、暴走するバスに乗っていて、そこで、いま、なんとかしなければ崖から落ちるか、それとも 壁に激突するかの瀬戸際にいるのである。

今、私には、多くの人が救いを求めて、あるいは癒しを求めて、神様や超自然な「何か」に なんとかしてくれないかな と祈ったり呪ったり すがったりさまざまなことをしていることを 私は知っている。
その人たちを 刺激すれば 彼らは、私を誹謗中傷し始めるであろう。
しかし、冷静になって、考えて欲しい。

何事も立場によってさまざまだということ。
しかし、「あなたを助けるのは、あなた自身だということ」それに、「あなた自身でなくて、一体 誰に すがれば助けてもらえると思っているの?」とも聞いてみたかったんだ。

ここから、もうちょっとだけ脱線させてもらう・・・TPPについての話だ。


今の TPP問題にしても、立場によってさまざまだと思う。
あなたが もし頭が良く、そして言葉に不自由しないならば、これは、素晴らしい機会をあなたに提供してくれるに違いない。
あなたは、日本を出て世界に羽ばたける人間である。
TPP諸国に ビザなしで自由に出入りできるなら、あなたは、オーストラリアに住んだり ニュージーランドに住んだり、あるいはアメリカに住んだりもできる。
そこで大きなビジネスチャンスを得ることになるだろう。
逆に、あなたが あなた自身で気付いているように 愚鈍で 英語さえまともにできないうえに、地元を離れる勇気さえないのであれば、もしかしたら、TPPはあなたを置き去りにしていくかもしれない。多分、あなたは、反対の立場をとるだろう。しかし、いくらそんなあなたが、反対の立場をとっても、残念ながら、誰もその意見を 意見として取り上げることさえしてくれは しないのである。
GSMを始めたとき、私は会員の方々に、「せめて 英語の勉強はしておきましょう」と呼びかけた。
それは、通訳を雇えばいいじゃないかという人にとっては 心地よくは聞こえなかったかもしれない。しかし、私は、この日の来ることを案じていたのである。さまざまな天変地異と 日本の否応なしの国際化の波は これからさらに 襲い掛かってくるからだ。
どれほど時代が進んでも、通訳の機械ができたとしても、相手の国の言葉のコメディーで笑うことが出来なければ、おたがい冗句も言えず、いつまでも他人同士の会話しかできないのである。相手の懐に飛び込んで、そして、笑ったり 真剣にやりあったりしなければ、難しい案件などぜーったいに 片付かない。
そりゃあ そうだわな。
と今思った人は、あたりまえに頭が良く そして、そういう人が英語を身に着けていたら(恐らくはすでにつけているだろうけれど)、今回のTPPがあろうとなかろうと、”ひとりTPP”をしているはずだ。さっさと外国に出入りして、ビジネスの機会を作っているに違いない。




TPP 3

2011-11-11 07:48:11 | 政治
今回で、TPPに関して、三回目の執筆になる。
TPPを、単に、経済的な結びつきだと考えている人がいるので、それは 違うということを 改まった形で書かねば、おおよそ全体像を理解できないことに気がついたので 三回目の執筆になったわけである。

一回目のときも、二回目のときも 私は日本とアメリカは同盟国であるということを繰り返し書いてきたし、日本中にあるアメリカの 「恒久的な」基地についても書いてきた。
これの意味することは、アメリカの重要な国家戦略に日本が深く 食い込んでいるということである。
つまり、日本はアメリカにとって 重要な 戦略パートナーであるということだ。
そして、TPPはその一環としてみなければならない。
単に経済的な話や、税金の話だけではないのだ。

来週、オバマ大統領と、オーストラリアの ジュリア ギラード首相の共同宣言が出される。
考えてみれば 皮肉なことに70年前に、日本が爆弾を投下した ダーウィンにアメリカの「恒久的な」基地が造られることになった。
この基地は、トレーニングを行う目的とされ、オーストラリアの兵士も4000人常駐することになっている。
しかし、本当の目的は、対中国である。
つまり TPPも今回の基地もすべて、アメリカは強大化していく中国を 撃破するために、行っているのだ。

日本がこの戦略に参加するかどうかを 自分達の意見で決定できると 勘違いしている国会議員がたくさんいるあたり、日本は本当におめでたい。
オーストラリアはその「恒久的な」基地が来ることを、手放しで大喜びしている。
「われわれが 長年アメリカのために、参戦し血を流してきたから、ようやく アメリカはオーストラリアに基地を造ってくれることになったのだ」
という。

ここで重要なポイントは、アメリカから軍事プレゼンスをもらうということは、破格の扱いで、大喜びをするべきことだということなのだ。
沖縄でうんざりしている日本人からみれば、まったく 頭が混乱してくるような話で、私達は、もっと 大喜びをしなければならないということになる。

いずれにせよ。私達は、アメリカと運命共同体であることを、もう一度 よく確認しておくべきだ。

いまさら、TPPに参加しないとか、参加するなというほうが どうかしている。

震災復興大需要へ 私の提言

2011-11-11 03:03:16 | 政治
2011年の日本にはとてもとても 悲しい不幸なことが起こった。しかしながら、いつまでも悲しみに暮れてばかりいては、死者も浮かばれない。
アホなマスコミや、テレビ番組では 今でも、後ろ向きばかりの話ばかりを流している。
混乱する世界の中で、生き残った人間の役割は何かという 広い発想が欠如しているから、いつまでも そうなのだ。

生き残った人間のしなければならないことは、まずは 復興なのである。
そのためには、お金が必要だ。
お金は、国債を発行して、最低でも50兆円規模で どーんと東北再開発に充てるべきだ。

もちろん、我々投資家はそのニュースが流れたらすぐに、買いに走るし、多くの関連企業の株価は一気に上がるはずだ。

次のシナリオが現実となったら、どうか?

”2012年3月18日に千葉沖でM8クラスの地震が起き、東京湾沿岸に津波が押し寄せる。”

東京は壊滅状態になり、多くの人々が亡くなる。
地盤沈下が起こり、停電と断水が3ヶ月も続く。
それで、東京はなくなるだろうか?

決してなくなることは、ないのである。

それこそ、大復興計画が持ち上がり、日本は再び成長するうえ、デフレがインフレにかわり雇用は人手不足になる。

つまり、私の言いたいことは、今回の東北の復興はそのための予行演習なのだから、復興モデルをきちんと作ってやったなら、きっと次の復興のときにも役に立つだろうということだ。
このシナリオ通りに 運ばなくても、必ず日本には災害がやってくる。


繰り返すことになるが、今は、そのための予行演習のときである。
必要な金は、いまこそ使うべきで、それは政府、国 主導で、ジャブジャブと東北へ放り込むときだ。

もちろん、福島の複雑 かつ 困難な状況を、どう考えるのかということも、含めて まず必要なのは、金でそれをどんどんと放り込んで雇用の増大と東北改造を行い、震災の前よりももっとすばらしい街づくりのチャンスに変えるときだ。

東日本大震災は 恐ろしく悲しい経験だったが いまからは ビジネスチャンスになる。
私は、大いに やるべきだと思う。
金をドンドンと使って、大供養と思って、コンクリートと鉄骨を持ち込んで 大事業をすればいい。

そのコストが、100兆円になってもかまわない。そうすれば、日本全体の活性化につながるからだ。

火事とけんかは 江戸の華

この言葉の意味を、もう一度経済学の視点から、考え直してみてはどうだろう。
火事がおこると、大工が働き 給金を得て 宵越しの金は持たないとばかりに使い、そしてまた、火事が起きる。
そうやって、江戸の町は活気付いてきた。

地震が起きたら、やるべきことは、ひとつだ。
どんどんと金を使って 再生プロジェクトを立ち上げ 雇用を増やせばいい。
人手がなくなれば 給料が上がり、インフレにもなって経済は活性化していくのである。
そのときに、増税をすればいい。


TPP 2

2011-11-10 01:05:10 | 政治
人生には、何度か 岐路が来る。
右に行くか 左に行くのか それは、後になって 「今思えばあのとき、右だった。」とか、「左にすべきだった」などと後悔したりもするものだ。
それは、個人の場合でもそうなのだから、ましてや、国の未来となると、それこそ、複雑な条件が絡み合い、「正解」などは、なかなか見つからないかもしれない。

日本の利益について、考えてみよう。

もしTPPに参加すれば、それだけで、多くの日本の中小企業の工業製品にかかる関税が、アメリカの場合8.5%~10.5%も安くなるだろう。オーストラリア向けの車の輸出においては、なんと100%の関税がかけられているのだから、半額で売ることになりうるし、その価格競争は、とても強いだろう。オーストラリア人も、日本製品 (メードイン ジャパン)を信奉しているので、喜んで買うはずだ。

タイなど 洪水の影響で 現在 多くの工場が封鎖しているが、今後、関税がなくなると日本国内で製品を作り販売しても、極端な円高に襲われない限り、日本の製品はもっと 効率的かつ安定的に世界に供給できうるはずだ。製品そのものの競争力は、世界のどこに比べてもまだまだある。もちろん、その差は縮まってきてはいるが、それでも 日本製品は、頼れる品質を持っている。そしてこれは 雇用を促し、日本経済を活性化させる。

では、日本の不利益について考えてみよう。

まず農業は世界の大きな産地 たとえばオーストラリアとの競争を強いられる。
現実的にどう太刀打ちするのか といえば、たとえば、京野菜として京都の料亭で食されるような形などは、ひとつのモデルとして考えられるかもしれない。オーストラリアの小麦や、アメリカの大豆と対抗することは、今でもすでに やっていない。従って日本は、大きな畑で大量に作るといういわゆる コスト フォーカスのビジネス形態ではなく、あくまでディファレンシエーションの形を目指さなければならないはずだ。だが、日本の米が次々とブランド化していく現在の様子などを見てみると、日本の農家もブランド化という過程をたどって、正しい方向性を探っているように見える。もちろん、毎日の食生活に安全とおいしさは、とても重要なのだから、それを追求していけば、日本の農家の将来の形がおぼろげながら見えてくるはずだと思う。しかし、歴史が証明しているように、駄目なところに、いくら国や自治体が 手厚く保護をしても、駄目なところは駄目なのだ。それに、日本が、「農業立国」を目指すのであれば、別だが、その方向性を持つことはまずありえないし、現実的でもないだろう。自給率を上げるという意味において農業の保護が大切だという議論は、理解できるが、すでに農家の後継ぎもなく、農地の荒廃も進んでいるのは、もう過去50年間継続的になっている。そんななかで、今急にTPPの問題が出てきたことで、これを機会に農家や農地の補償を求めようとしていることは、地方の票田を持つ議員のエゴイズムもかなり入っていると言えるだろう。無論、彼らが弱者であることは 否めない。しかし弱者がその弱いことを武器に主張を始めた時点で、彼はすでに弱者ではないということも、また真理ではないだろうか?

次に金融についての不利益。
郵貯が狙われるという言葉が、出始めている。そうかもしれない。しかし、具体的に、どのような形で、TPPによって、郵貯の貯金が世界に流れ出ていくのかというシナリオを、納得できる形で見せてくれた人は 今のところいない。私自身にもまだ分からないことばかりだ。
保険などの分野での自由化での話ならば、ある程度理解できる。しかし、これについても、すでに多くの海外の保険会社は日本に入ってきており、それぞれのマーケティング展開もしているので、具体的に何を失うのか?という議論は、見えてこない。日本の保険会社もあるいは銀行も世界に出て行っているので、自由化や法律の障壁を取り除くことは、本当に不利益になることなのか あるいは、利益になることなのかは、専門家のうちでさえ、意見が真っ二つに分かれるところだ。
私は、損をするところも出てくると思うし 利益になるところも出てくると思う。
しかし 一般市民にとって、生活を左右するほどの脅威にはならないだろうと ある程度私は高をくくっている。

さらに、忘れてはならないことは、前回にも書いたけれど、日本がアメリカと同盟国であるという大前提である。
これだけは、忘れてはならない。
たとえあなたが、中国を死ぬほど恋焦がれて愛していようとも、また、ロシアや北朝鮮、それに韓国が大好きで狂い死にしそうであろうとも、日本のもっとも重要な友人でありパートナーである国は、アメリカ合衆国なのである。
このアメリカが「一緒にTPPをやろうじゃねえか」と誘ってきているのだ。
核の傘で守ってもらい、多くの米軍基地を日本中に持っていて、それで、アメリカに、断ることなど、まず不可能だ。
どうやって、アメリカ合衆国に向かって、「私は反対です」というつもりなのか、むしろ 私はそのほうに興味がある。
軍事バランスや、多様かつ多岐的にわたる歴史的なアメリカと日本との歴史という 重い関わりが過去70年近くもあるのだ。
日本が憲法9条を変えて軍隊を持ち、自前の基地で日本国を守るという形ができて、さらに、同盟国という対等の立場で、アメリカと対等に話し合いをする、そのためには、米軍基地を全部撤退させた上で、日本の利益にならない場合には戦争をしてでも守るというほどの国力を持った上で、「私の国は反対します」と言うならば、それはそれで、アメリカ合衆国も一目置いて、日本の意見に対して、敬意を払うだろうけれども、今の状態では、言えそうもないと思うよ。言うだけ ちょっとかっこ悪いことになるんじゃなかろうか。鳩山さんの「最低でも県外」みたいなふうにね。




怒りの矛先

2011-11-08 23:55:45 | 政治
あなたが、レストランに行きたいと思ったとする。
家族での食事の場合もあるだろうし、一人の場合もあるだろう。友人たちとの場合もあるかもしれないし、仕事仲間と一緒のときもあるだろう。
それぞれの場合によって、行く場所は異なるだろうし、また、そこで注文するものも違ってくる。
もちろん、あなたや周りの人にとって、予算は重要だ。

あなたは食事に行った先で、それなりに楽しみ、そして家に帰るわけだ。

仮に、今、あなたは、家に帰ってきたところだとしてみよう。
そして、私はそんなあなたに 質問してみたい。

あなたは、どうして そのレストランに行き、そして、なぜその料理を注文しましたか?

簡単な質問だ。
だが、意外と難しい。
なぜなら、はっきり 「これ」と言った答えが見つかりそうもないからだ。

おおよその答えは、「なんとなく」というものだろう。
そう、人間は毎日の生活の大半を 「なんとなく」決定して そして生活しているものなのである。

それに反論のある人は、では、旅行先や出張先でこんな経験はないだろうか?
出先でふらっと入った喫茶店も、「なんとなく」だったことはないだろうか?

いやいや、もっと人生のなかで重要な事柄でさえ、あなたはなんとなくで決めてしまったこともあるはずだ。

たとえば、あなたの横でいびきをかいている配偶者はどうだろう?
あなたは、その人とどうして、結婚してしまったのだろうか?
もっと 良い人もいたはずだ。
後悔先に立たず。しょうがない とあきらめているそこの、あなた。
なぜ、結婚したのか、考えてみて欲しい。
好きだったから?それとも、金持ちだったから?いやいや、あなたはそんなにはっきりした理由などもっていなかったはずだ。
なんとなく
では、なかったかな?

どうだろう。あなたの人生は あなたがコントロールしているようにみえて実は、なんとなく という非常に曖昧かつ非科学的で立証のできない かなり いい加減なもので、決めてきた経緯があったのではなかっただろうか?
あなたの仕事だってそうだ。
あなたは、今の仕事に満足していますか?
という誘い文句があると、満足しているのかな?と自問自答したりもするだろう。
それは、あなたは、会社のこともあまり知らず、そしてそのなかで自分が何をしていくのかというビジョンも持たず、たまたま今の部署で、たまたま今の仕事内容をまかされてきたからではなかっただろうか?
あなたが入社するとき、あなたは会社のROEを知っていただろうか?
あなたの会社の取引先銀行の名前さえ知らなかったのでは、なかったか?

そう、あなたは、間違いなく「なんとなく」生きてきただけである。
ただ、誤解しないでもらいたいことは、私はここで、それが悪いと言っているのではない。

それが、ほとんどの人類に共通する当たり前の事象だということを 伝えているに過ぎない。
それは、もちろん、私自身を含めての話だ。

そして、それは国家にも当てはめることが出来る。
例えば今の中国は、エンジントラブルを抱えた巨大 ジェット エアバスで、かなり高い高度を飛んでおり、しかも そのエンジントラブルはコントロールが効かないが、出力は最大限であり、できればどこかに緊急着陸したいのだが、残念ながらそれは出来ない状態で、ただ、燃料が切れるのを待っているしか方法はなく、しかも燃料が切れた時点で垂直落下をすることが確実な状態だが、そうなるまで、高度を上げ続けてきたのも、その判断をしたのも、あなたや私と全く変わらない人間たちであって、彼らは神ではない。それどころか、かなり生臭い人間たちで、共産党の頭脳とか、あるいは北京大学の経済理論などを勉強してきたかもしれないが、実際は、「なんとなく」で決定してきた経済政策の祭りのあとの話なのである。
EUにしても アメリカの2008年のクラッシュにしても、日本のバブル崩壊にしても、あるいは超円高を継続し続ける日銀の緊縮予算にしても、だ。すべては、「なんとなく」なのである。

もちろん、もしかしたら そこには目に見えない大きな神の手が働いているのかもしれない。
だが、もっともらしい注釈を読んで その謎解きをしようとすることは、あなたをさらに 迷わせることになるだけだろう。
なぜなら、人間のしてきたことは、ただ、なんとなくの結果でしかないからだ。

あなたたちは、多くの怒っている人々を、最近 たくさん見かけているかもしれない。
彼らは、一体 何に対して怒っているのだろうか?
それは、原発の事故を引き起こした東電にたいしてか、保安院にたいしてなのか、あるいは、政府にたいしてか、あるいは拉致被害者のために北朝鮮の金正日にたいして怒っているのか、あるいは自分の国の利益しか考えないアメリカや中国に対して怒っているのか、それとも、嘘をついて平気なギリシャに対して怒っているのか あるいは、ウォールストリートの一部の金亡者に対して怒っているのか・・・なににせよ、怒っている人たちがあなたのまわりに、最近増えたとは、思わないだろうか?

それは、一種の インフルエンザであり、かならず伝染していくものであるので、あなたは、予防注射を打っておくべきだろう。
怒る人は、さまざまな矛先に向かって ただ怒っている。
怒る理由はなんであれ、怒ると言うことが いまの流行なのだ。

そして、怒っている人たちも、実はなぜ怒っているのか、分かっていないことが多いことも付け足しておこう。
それは、「なんとなく」であるのだから・・・

TPP

2011-11-03 17:00:34 | 政治
これは、開国か、鎖国か の議論に近いものがあるかもしれない。

TPPを批准すると、日本にとっては プラスなのか、マイナスなのかという議論は、実はあまり意味がない。
もちろん、日本全体を無視して議論することは、よくないことだが、しかし、TPPの中身は、まだ、何も決まっていないのである。

日本の恐れていることは、アメリカから、さまざまな日本の利権である工事や、農業という いわゆる族とよばれる人々がいままでのような甘い汁を吸えなくなるということである。
つまり 旗本が、江戸末期に開国に反対したのと似ている。

のほほんと、してきた江戸城にあつまる旗本たちが、開国に賛成するわけがない。
のほほんが、できなくなるからだ。

日本の公共工事も、多くの官僚や政治家が関与して 甘い汁を吸ってきた。
郵政も、あるいは、保険 金融も、農業もみんな日本のそういう人々が良い思いをしてきた過去がある。
そんなことはない
などと言う人がいたら、目が無く耳もなく一切この世に生きていなかったか、それとも自身がその甘い汁をすってきた人間の一人なのかのどちらかである。

TPPによって 日本の国益が本当に失われるのかどうか?

TPPによって 日本とアメリカ、オーストラリアをふくむ環太平洋はひとつの団体となり、中国は反発するだろう。
しかし、TPPは大きな力を持つことになるので、中国はある程度の敬意を払わねばならない。

2013年までに、中国は空中爆発を起こす。そのとき TPPが生きてくるだろう。
したがって、私は 開国派である。

もちろん、国内的にはやらなければならない補償やそのために準備が山積みだろう。
それは、しかし、国際的な枠組みでの議論とは別の問題として考えなければならない。

背景から考えよう。

アメリカは、日本と同盟国なのである。
つまり、第二次世界大戦で日本が敗戦した時点で、日本はアメリカの防衛戦略はもちろん、経済戦略、知的共有をふくめてすべての戦略のなかに、組み入れられてしまったのである。
もし、そうでなければ、沖縄に米軍基地はないはずだ。

現実とはそういうものだ。
あなたが、たとえ、日本は独自の道で行くべきだと頑張っても、ごまめの歯軋りでしかない。
しかし、私は、アメリカが大好きなわけではない。
ただ、アメリカという国を、なめてはいけないといっているのである。
アメリカは恐ろしい国なんだということを、言っている。
5年後にアメリカは かつてのように強く復活する。
そのロードマップはもう、できているのである。
今は中国の弱体を謀るために、自ら血を垂れ流しているに過ぎない。
2013年に中国がどうしようもなくなり、暴動があちこちで起こり、手がつけられなくなってから、アメリカは徐々に復活するだろう。
計算はすでに出来ている。
年内にイラクからも撤退し、アメリカは、軍事費を削減する。
日本は軍備を上げる為に、多くの金額をアメリカに支払うだろう。

アメリカが 日本をコントロールしていることは、誰がなんと言おうとも 事実だ。
しかし、それでも中国やロシアに取って代わられるよりは、よほど日本にとっては マシだ。
日本をアメリカがコントロールしていないと言うならば、あなたは、今までどこに住んで何を見てきたのだろう?と伺ってみたい。
間違いなく、日本はアメリカの支配下にある。
それを 認めたくない気持ちは分かる。それはセンチメンタルな部分では私だってあなたと一緒に泣いてあげたいぐらいだ。
だが、泣いても泣かなくても 事実は事実なのだ。
ならば、私は泣かないで事実をありのままに受け止めて、その中で次のことを考えたい。

TPPによって、日本が損をするのか、得をするのかは、やってみなければ分からない部分もあるかもしれない。
しかし、やらないと、やがて日本の立場は、なくなるだろう。
日本は アメリカに 本気で NOと言えるのか?
その覚悟があるのか?

言えるはずがない。
東北大地震のときに、真っ先に駆けつけてきてくれた国は、どこだったのか?
アメリカじゃないか。
日本を核の傘で守っているのはどこの国なのか?
アメリカなのである。
日本のミュージック 演劇 あるいはありとあらゆるショーに一番大きな影響力を持つ国は、やはりアメリカなのである。


TPPをしないと日本は 経済的には、大きく損をするだろう。
なぜなら 国際競争力が減る。
日本の製品は 円高プラス関税という二重苦に 新興国のダンピングという三重苦をさえ背負わなければならなくなるからだ。

TPPの枠組みは、環太平洋というだけでなく、そこにはもっと大きな意図があることに 気がついていなければならない。
それは、世界でもっとも大きな市場の登場である。
そこは、シンガポールや香港のような市場が環太平洋に広がって出来上がることを意味しており、日本はその一翼を担い、アメリカがもう片方の一翼を担うという大規模なものだ。
日本が戦後初めて、といっていい
アメリカと対等に世界へと飛び立てる機会なのかもしれないのである。

もちろん、日本の米農業をはじめおおくの農家は、ダメージを受けるだろう。
あらゆる知的財産権や金融は、場合によってはファンドの餌食になるかもしれない。
そういう危険と毒は多分に含んでいる。
だからといって、反対 では済まない話なのだ。

アメリカは、もうすでに大きなロードマップ さらにビジネスサイクルを組み込み、最終的にどのくらい利益が出るのかについても計算を済ませている。日本と言う国体が、アメリカとオーストラリアとともに、ひとつの環太平洋という枠組みの中に吸収されてしまうことになるだろう。つまり、環太平洋という新時代の中では、日本は地方自治体になり、環太平洋はひとつの国になるということだ。
アメリカはその中でももっとも巨大 かつ 利益を集める国となり、日本はそのなかで、何とか生き延びる方法を考えるしかない。

日本は、小国である。
大国ではないので、小国なりに生き方を見つけるしかなかった。
しかし、日本人は小人ではない。
つまり、あなたがた優秀な日本人は努力によって、このTPPの枠組みという大きな世界で もっと大きな可能性を試すことの出来る機会が得られるのである。TPPの枠組みは小さな島国のそれではなく、アメリカ オーストラリアを股にかけた 国際的かつ、比較にならないダイナミックな機会をあなたに与えてくれるはずだ。

そうではなく、小さな日本島のなかで、小さな幸せだけでいいなら、TPPがあろうとなかろうと、関係はない。
それはそれで かなえられない話でもないだろう。

実を言うと・・・
私は その小さな幸せをいつも 求めているタイプの人間なので、ダイナミックな話をしても、私自身がその台風の目にはなることはないつもりだ。
ただ、そういう世の中の動きのなかで、自分と家族を守るために ではなにをしなければならないのか は、常に考えておくことは、大事なことだろうと思う。


どちらにせよ、私は、TPPは うまくやれば、まあまあ日本の利益になるだろうと 思っている。

風俗が乱れ、国が混乱し、放射能があちこちにばら撒かれ、日本中 外国の基地があり、そして毎日恐ろしい殺人が起こり、年間3万人も自殺者が出る日本に、これ以上 失うものも、いまさらもう、ないではないか・・・というのが、本音かもしれない。



行儀よく死ぬか 行儀悪く生き残るか

2011-11-01 05:27:48 | Weblog
東日本大震災の津波映像を見ていて もどかしさを感じる。
渋滞の車の中で、きちんとその渋滞を並んで待つ人々の車が次々と津波に飲み込まれていくのを見て思う。
日本人は本当に 最期まで行儀がいいなあ・・・と。
しかし、もっと行儀悪くてもいいから、車を乗り捨てて、人の車を乗り越えてでも、生き残ってほしかった。

私はそう思う。
もっともっと行儀悪くてもいいんじゃなかろうか。
行儀よくトイレの前で待つのもいいけれど、さっさと藪に入って用を足すほうが、理にかなっている。

それが軽犯罪にひっかかるかどうかといえば、そりゃあ引っかかるだろう。
でも、行列が出来るトイレがあるということは、その会場なり、興行なりの、オーガナイザーが間違いをしているのである。
例えば花火大会では、公衆トイレが満杯になる。
ああいうことは、誰それの個人の責任ではなく、オーガナイザーが悪いのだ。
会場の設定に人数予測とトイレの数を計算にいれなければならないのは、当然のことだ。

警察は、もちろん軽犯罪で立ちションをする人間を取り締まるだろう。
しかし、日本人は、もっとそういうオーガナイザーや国に対して怒ってもいい。

デモを取り締まる警察よりも、デモをしなければならなくなった、経緯や、東電、国、原発というものが、もっと問題なのだと私は言っているのだ。

行儀良く死ぬなんて、私には真似できそうもないな。

Trick or Treat ?

2011-11-01 00:55:55 | Weblog
今日は、ハロウィーンである。
12歳の娘は、数日前から、お化けのお面を用意して、今日は、ハロウィーン パーティーに出かけていった。
「Trick or Treat?]と一軒 一軒 家を訪ねていくと お菓子がもらえる。
そんな子供たちの祭りだ。
家のほうは、さまざまなお菓子を用意して待っている。

日本でも最近は、知られるようになったハロウィーン祭り。
こちらでは、専門のカボチャまで売っている。
私の妹が、まだ中学生だった頃、彼女はかぼちゃのぬいぐるみまで作っていた。
家中、大小のかぼちゃのぬいぐるみだらけになった。
かれこれ、20年以上も前の笑い話だ。