「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

つくり帯は今一つしっくりきません

2010年11月18日 | 和服生活
私は帯は手結びです。
若いころに何カ月か着付けを教えていただきました。
宮中の方々がたしなむ流儀ですと言われましたが。
いわゆる着付け教室ではなく、
個人で教えてくださるところで、
とても丁寧に、着物の知識も学ばせて頂きました。

一通りの結び方をおしえていただきましたが、
今覚えているのは、名古屋帯と、袋帯の結び方だけです。
自分が使わないものは忘れてしまうものですね。
でもそれだけ知っていれはお弟子さんにも教えてあげられるし、
必要な時には着せてあげることもできますから困りませんが。

少し先輩の方々から、
最近帯をつくり帯にしたという話を聴きます。
もう帯結びができなくなったというのです。
つまり後ろに手が回らなくなったということで。
私はまだ大丈夫ですが、
将来的にはその必要性が出てくるかもしれません。
和服生活は続くでしょうから、
簡単に帯がつけられれば、助かります。

最近「使わないから」と作り帯を一つ頂きました。
せっかく頂いたのですから、ためしにとお稽古で使ってみました。
簡単につけられると思ったら、これが要領を覚えるまで結構難しいのです。
つけることはできるのですが、しまり具合とか、帯の高さとか、
自分が気に入るようにつけられないのです。
結ぶのではなく紐で縛るような感じなので、
強く紐を締めれば苦しいし、緩めればずりおちてくるし・・。
帯を結んで、きゅっと締まり、動いているうちに体になじむ、
そんな気持ちよさが味わえないのです。
慣れてしまえば帯も五分とかからず締められます。
後ろに手の回るうちは、まだちゃんと締めた方がいいという結論に達しました。

作り帯もいろいろあるでしょうから一概に言えませんが。