誘われて永青文庫で開催されている「禅僧の書画」展に行ってきました。
キーワードは「力強さ」「厳かさ」「ユーモア」「かわいらしさ」でした。
一見難解な禅僧の作品ということで、さあ勉強!と身構えていきましたが、
その深遠な境地を、ユーモアたっぷりの表現で語りかけている作品もあり、
ホッとした気持ちで楽しめました。
多くの「達磨」の画をこのように一度に観賞できたのも嬉しいです。
文字を見て納得したのですが、「起き上がりこぼし」の「こぼし」は、
「」からきているということ。
文字で見ると意味もおのずから理解できますね。
「達磨さん」のように、じっくりと動かずに忍耐強くありたいな・・とか、
「起き上がりこぼし」のように転んでも又起き上がる粘り強さがを持ちたい・・とか、
悟りの境地には程遠い私は、こんな軽い感想しか持てませんが、
一つ一つの作品から受ける迫力とその奥に潜む厳しさには、身の引き締まる思いもしました。
この「永青文庫」は細川家の屋敷の一部を移築したものですが、
椿山荘のとなり、目白の一角に緑の森に囲まれてたたずむ建物の姿は、
ハイカラでいて懐かしい、そんな風情が漂います。
観賞の後の流れで、「椿山荘」でお昼でもと出向いてみましたが、
連休の人出で、待たされた挙句に、席についた途端にライチメニューは品切れとなり、
お茶とケーキで一休とあいなりました。
ゴールデンウィークに入り、自粛ムードも少し解けて、
街中は予想以上に人が出ていたように思います。
せっかく来たのですから、お稽古の時に皆さんでいただこうと、
「椿」の文字入りのお饅頭をお土産に買って帰りました。