昨日は日帰りで京都まで出かけました。
目的は、「建仁寺」の「四頭茶会」です。
開山の祖、栄西禅師の誕生日の四月二十日に毎年行われます。
四時に起きて、着物を着て、五時半の電車に乗り、
六時台の「のぞみ」で京都まで。
早起きのため、居眠りをしているうちに、九時に京都に着。
あいにくの小雨模様で、着物の裾を気にしながらお茶席を回りました。
このお茶会は、良く雨が降るということ。
聞くところによると、栄西禅師は、雨男のようです。
雨を降らせた故事が伝わっているそうですよ。
お目当ての「四頭」の席に入れるのは12寺半過ぎということで、
裏千家の席と、煎茶席を回り、お点心を先に頂きました。
お茶席の写真は遠慮しましたので、
お決まりのお食事の写真をお見せしますね。
国宝の「風神雷神図屏風」の飾られたお部屋で、美味しくいただきました。
ところで「四頭」とは禅寺に伝わる、古い茶礼で、
いわゆる「お茶のお点前」があるわけではありません。
雲水達の儀式にのっとったきびきびした動きに見とれているうちに、
あっという間にお茶を頂き終わりました。
「四頭」は四人の正客を意味していて、私はたまたま、
四つのうちの一つの頭の位置に坐りました。
待合で説明を受けたので、その通りに無事に勤めましたよ。
天目台に載ったお茶碗を支えて持っていると、
そこへお湯を注いで、立ったままお茶が点てられます。
修練された四人の雲水の、一糸乱れぬ動きは、
程よいリズムがあってとても気持ちがよいものでした。
午後になっても雨はすぐには上がらず、
庭の新緑も濡れた姿しか見られなかったのは残念です。
お茶会が済んで、帰りの電車の時刻まで、時間があったので、
裏千家の資料館に足をのばし、
「四季の画賛と待合のしつらえ」というテーマの展示も見てきました。
京都駅で、社中の皆さんへのお土産のお菓子を買って、
家に帰りついたのは午後九時過ぎでした。
早起きは大変でしたが、盛りだくさんで、満足の一日。
今回はたまたまお誘いがあって、このお茶会にご縁がありました。
一度は体験してみてもいいと思いますが、
京都まで行くことを考えると、簡単には決行できないですね。