師走の一日
稽古のお菓子は「かぶら」

手で二つか三つに割って口に頬張ると、とってもおいしい。
世の中の現実を一時忘れてしまいます。
「美味しいでしょ」
「美味しいですね」
それだけて幸せだなと。
まだ15日前ですが、早々と今月のお稽古を終えた方と、
「今年も御世話なにりました。どうぞ良いお年を」
と別れの挨拶を交わすと、
やはり今年も終わりなのだという実感が迫ってきますね。
先日のちょっと大きな地震もありました。

こんな言葉が床で語りかけていますが、
一人ひとりの思いはまちまちでしょう。
毎年同じように過ぎるようでも、
暮れの思いは去年とは全く違うことに気がつきます。
今年はなぜかとても静かです。
「無事是貴人」
そう思えるのも、自分にお茶があってこそでしょうか。