
つぼつぼ紋のついた帛紗。
勝負帛紗?で使っていますので、ほとんど汚れていません。
二月に社中が集まって、新年初茶会をします。
年に一度私も皆さんにお点前をしながら、濃茶を差し上げます。
その時に今年はこの帛紗を使おうと思います。
お茶会当日は丁度「初午」に当たります。
稲荷神社にゆかりのあるこの紋は、ぴったりですね。
このつぼつぼ紋は三千家の替え紋です。
茶名を頂くとつぼつぼの紋を使うことが許されます。
でもそういっても、あまり目立つのもはばかれて、
堂々とつけている方は少ないですが。
私も一枚だけ、頂いた時に嬉しくて、
目立たないように縫い紋で入れた訪問着がありますが。
柄に紛れてほとんどわかりません。
これはひそかな自己満足ですね。
この紋は三千家それぞれ少しずつ違っています。

なるほど、と思いました。
つぼつぼ紋のついたものを手に入れるときは、
自分の流儀の物か、気をつけなくてはいけませんね。
このつぼつぼ紋は千宗旦の伏見稲荷信仰に始まります。
「初午」のお土産として売られていた田宝(でんぽ)という素焼きのおもちゃを、
宗旦がその形の愛らしさから千家の替え紋として使ったということです。
こんな話を思い出しながら、茶会のイメージを膨らませています。
