高砂の尾上の春をながむれば 花こそ船の泊りなりけれ
(建礼門院右京大夫集より)
花といえばこの作者の頃( 平安末期)は「桜」ですが、
古今和歌集の頃は花といえば「梅」だったそうです。
梅の開花が今年は早かったと聞きます。
稽古の銘にも今日は「東風( こち)」が登場しました。
桜のまだ堅い莟も、そろそろ春を告げる準備を始めているでしょうか。
莟といえば、先日のお茶会で、
可愛らしい莟さんがデビューしました。
今年は歳男ということで、
お母さんよりも年上の方たちをお客様に、
堂々のお点前でした。
同じく初参加のお父様も半東で援護射撃。
紫の帛紗を亡くしてしまって、腰にはお母さんの赤い帛紗が。
今年は小間でのお点前でしたが、
来年は広間でのお点前がしたいとやる気満々で、
稽古を始めて一年半、まだまだ莟ですがとても楽しみです。
将来はどんなお茶人さんに。
素敵な花を咲かせてほしいですね。