春ですね。
いつの間にか、ベランダの黄そけいの花も開き始めました。
お稽古の時には皆さんが、
「庭のお花です」と色々な花をお持ちくださいます。
嬉しくも、桜ばかりでなく、
様々な花が春爛漫を告げてくれる季節が来ました。
先日は、久しぶりに研究会に出かけることができました。
年に五回ありますが、毎年三回も出席できれば良いほうで、
稽古日と重なったり、予定が入ったりで全出席は難しいのです。
今回は幸いにも時間を空けることができました。
それでも午前中に稽古をして、
1時30分の開会に間に合うように飛んで行ったのですが。
参加すると、やはり収穫がたくさんあります。
同じ事の繰り返しのようでも、新しい発見や、
目からウロコの情報も。
稽古と同じことですね。
繰り返しの積み重ねが、
突然ふともたらしてくれる光明の衝撃。
"この瞬間のために努力はある"と思いますものね。
研究会場でちょっと気になったことが。
何人もの方が、ノートを広げてメモをしていたことです。
私が出席し始めた頃は、もう30年以上も前ですが、
稽古場でのメモはもちろん、研究会場でのメモもいけません
と指導されましたから。
不立文字(ふりゅうもんじ)の教えからでしょう。
どうしても大切なことで忘れたら困るという時には、
やむを得ず「ごめんなさい」と懐紙の端に、
こっそりメモを取るという気の使いようでしたよ。
今はそんなことも言われることはないのかしら・・
それとも知らないうちにメモ解禁なのかしら・・
と思っていたら、同行のお社中の方が、
メモと筆記用具を握りしめているではありませんか。
私はあわてて、「ダメ、しまって!」と。
その方、
「そうなんですね。メモを取っていないと寝てしまうもので」
とおっしゃっていましたが、
その言葉通り、隣で気持ちよさそうにお休みでした。
悪かったかしらね。
時にはいけないとわかっていることでも、
皆がしているからとついやってしまって、
見つかって情けない思いをしたこともあります。
そんな経験もあって、もう古いのかもしれませんが、
いけないと指導されたことは、私は守ろうと思っています。
久しぶりの研究会でしたが、
すっきりと解決したこともいくつかあり、
とても有意義でした。