八橋の蓋置
風炉の季節が始まりました。
五月の稽古では、こんな蓋置も出しました。
八橋といえば、
今日は根津美術館でカキツバタを二つ見てきました。
庭園に今は盛りと咲きそろったカキツバタ。
そして国宝の屏風。
自然の花も、屏風に描かれた花も、
どちらも、いずれがアヤメかカキツバタでした。
実は、今日は午後から芸術劇場へ、
マーラーの「千人の交響曲」を聴きに行く日でした。
初めはその予定だけでしたが、
会期中に屏風を見に行く日程が取れないことに気づきました。
そこて、一緒にコンサートに行くお相手にも声をかけて、
予定を一つ増やしてしまいました。
急に思い立ったのですが、花は見ごろで、
この上ないタイミンクで、大いに得をした気分です。
表参道で食事をしてゆっくりと池袋へ。
食後のマーラーですから、
睡魔に襲われないという自信はありませんでしたが、
思いのほか、ちゃんと聞くことができましたよ。
合唱が曲の解釈を助けてくれたのでしょうか、
今まで聴いたマーラーの曲の中では、
一番わかりやすく感じました。
アルトのパートで友人が出演していましたので、
大勢の中から、いつもいるあたりを探しました。
最後までも見つからずにいましたが、
歌っている方からは、すぐわかったそうです。
とにかく人数が多いので、練習の大変さも聞いていましたので、
無事に終わってホッとしたことでしょう。
何事もそれに向かっている時の、緊張感や心の張りが楽しい。
始まってしまうとあっという間で、
終わっての心地よい疲労感が収まると、
またまた次の目標を見つける。
そうやって前を見て歩いていけることが、
何よりの幸せなのでしょうね。
そんな話を「今日はありがとう」とかかってきた電話で、
しみじみとしたりして。
連休も終わろうとしています。
英気を養った後の活力は何処へ向かいますか。