昨日はほおずき市でしたね。
「四万六千日」、浅草寺はさぞにぎわったことでしょう。
最後に出かけたのはもう遠い日のことですが。
ほおずきをお稽古で話題にしても、
ほおずきで、遊んだことがある世代はもうあまりいないようです。
あの実を時間をかけてもんで、空の袋にして、
口の中で鳴らすなんて言う気の遠くなるほどのんびりした遊びです。
時がゆっくりと流れていた時代の遊びなのですね。
このころ必ず出して使うほおずきのお茶碗。
お茶を頂きながらの会話も、必ず
「梅雨明けは何時かしら」です。
昔は待ち遠しかった梅雨明けも、やってくる猛暑を思うと、
「明けるのが怖いですね」の言葉に代りつつありますが。
七夕の頃は梅雨のど真ん中。
織姫、彦星がなかなか会えないのも仕方がないかしらと。
そういえば七夕の日は、
茶杓の銘に「かささぎ」と答えた方が何人も。
天の川に掛かるカササギの橋も、
いつまで人の心に掛かっているでしょうか。
時代が流れて消えていくことがあるのは、仕方がないことですね。
良いとか悪いとかではなくて。
でもちょっと寂しいかしら。
それを知っていることを嬉しいと思うのも、
ただの自己満足とも思えるこの頃です。
昨日は母の命日でもありました。
もう六年が経ちました。