五年前のかき氷と去年のかき氷です。
毎年一度は食べていると思うのですが、見つけた写真はこの二枚です。
かき氷には思い出がたくさんあります。
一番の思い出は、学生の頃、友人と食べたかき氷。
今のように豪華なものでなく、
小さな器で、シロップがかかっているだけのシンプルなもの。
その器を重ねて、何杯食べたか数えて。
鼻の奥ががつ~ンといたくなった、それがとても懐かしい。
もう少し清純で、まだ夢いっぱいで、
何をしても感動していたころの思い出です。
少し下って、仕事帰りにどうしてもかき氷が食べたいと、
バスに乗らずに、駅までの道すがら、
あの"氷"という目印を探しながら歩いた暑い日の夕暮れ。
やっと駅近くで、店の軒下で揺れている赤と青の旗が目に入った時の嬉しさ。
仕事の疲れも吹き飛びました。
天然氷のかき氷が美味しいといわれ、
炎天下30分以上並んでやっと口にできた、
とろけるようなかき氷は、最近の思い出。
なんでこんなにもかき氷を食べた時のことは、
はっきりと覚えているのでしょう。
きっとひと夏に一回の出来事だからかもしれないですね。
何故か、一度食べればそれで満足するのです。
クリームあんみつではない、やっぱりかき氷。
出来たら可愛いレトロなガラスの器で。
夏になるとこんなにかき氷が恋しくなるのは、
暑さのためではなく、青春の思い出が恋しいからでしょうか。
いよいよシーズン到来。
今年の思い出作りは、何時できるかしら。