社中に、金繕いの技術をお持ちの方がいらっしゃいます。
これまでに、思い出の品や記念品を繕っていただいた方も。
私も長く使いたいお雛様のお茶碗にひび(ニュウといますが)が入りましたが、
それを見事に復活させてもらい、今でも毎年使っています。
先日直していただいた方のお一人が、
「私も金繕いをやってみたいので、何か参考になる入門本を紹介していただきたい。」
とおっしゃるので、その方にお話ししたところ、早速持ってきてくださいました。
最近はカルチャーの講座でもけっこう目にする金繕いです。
お茶をなさる方は一度は興味を持ったことがおありかと思います。
本もいろいろ出ていますし、「金繕いキット」なるものも、
ネットでも、お店でもすぐ手に入ります。
やりたいと思ったらいつでも始められます。
金繕いの輪も広がると楽しいですね。
お預かりした本をパラパラとめくりながら、
私はきっと手を出さないと思いますが、
ノウハウの一端を知っておくのも楽しいかもと、
お渡しするまでに、さっと目を通してみようと思っています。
お茶席などでよく、見事に繕いのされた古いお茶碗などに出会います。
繕いが景色になって、又味わいが増します。
でも同じお席に繕ったものが幾つもあるのは興ざめですけれど。
繕いのあるお道具が一番似合うのは、今、名残り時ですね。