「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

旧暦の重陽

2020年10月23日 | お茶三昧

10月25日が、今年の旧暦の重陽に当たります。
お茶杓の銘にも、「籬の菊」などが選ばれたりして、
やっと菊の花が似合う季節になりました。

今日はお稽古の方が見えたら、私がまず薄茶点前を。
いつも思い立っては、一人で点てて独服なのですが、
たまには飲んでいただくのも楽しいと思いましたので。
道具をもっての立ちすわりの動作はまだおぼつかないのですが、
座ってしまえば、膝を気にすることもなくお点前はできます。
使えば使うほど足の調子は良くなっていくように思えて、
それが嬉しくて、色々と試しています。

お稽古に菊のお茶碗を持参されたというので、
重陽の節句にぴったりと、「茶碗荘り」のお点前で、
私も薄茶を一服所望してしまいました。

乾山写しの光琳菊のお茶碗ですね。
季節を感じるお茶碗は眺めるだけでも気持ちが和らぎます。
菊は長寿を表わし、季節を問わないですから、
趣向によっては何時でも楽しめるよさもありますね。
気が付けば私の帯も菊の柄でした。

長寿を願って、美味しくいただきました。

手作りの栗きんとんも、毎日少しずつ、皆さんのお口に入っています。



お稽古が終わるごとに、
「これで風炉の稽古も終わりました。来月はもう炉ですね。」
と言ってお別れしています。
自粛でお休みしたこともあり、例年より短い風炉の稽古でしたが、
炉の季節はどのようにして過ごすことになるのでしょう。
第三波などと言って流行が拡大しないことを祈るばかりです。

そろそろ初釜についても考えていますが、
お茶会をして、大勢の皆さんと一緒にということはできないと思いますので、
今はそれぞれの稽古日にグループごとにと考えています。
そんなことを少しずつ皆さんに提案し始めると、
「初釜など諦めていましたから、嬉しいです。」と。
急に着物のことも考えられるようになり、先の楽しみもできたようです。
少しでも皆さんに楽しんでいただけるよう考えたいと思っています。