さすがにそろそろ働き者の肝ちゃんもストでも起こしそうですので、今日は『休肝日』おとなしく夕食を済ませました。
アルコールを口にしないと、夕食後の時間がへんに長いものですね。(笑)
そこでこんな時のために、なにげに本屋で買ってしまった「大人の科学」の『茶運び人形』を作り始めました。
それにしても、その仕掛けをよくよく見るに、西洋から渡来した時計技術を応用したものとはいえ、鎖国時代にこういった精密なからくりを作った技術というものに驚かされます。
これは、雑誌内に載っていた「からくり半蔵」こと細川半蔵が、寛政8年(1796年)に署した、「機巧図彙(からくりずい)」なる日本最古の機会設計書(全三巻)の上巻に書かれた『茶運び人形』の設計書です。
半蔵という人は息子に郷土の職を譲り、「天下に名をあげなかったら二度と故郷に帰らない」と村境の橋柱に書き残し江戸へ出てきたという強者。天文暦学者としても優れた学者であったのだそうですが、半蔵の資料はほとんど残っておらず、ある意味『謎の人』でもあるのだそうで、
「ふむふむ、大人の科学もたまには読んでも面白いかもしんない」
からくり部分は、早々に出来上がったのですが、紙の着物を作るのがちとめんどくさい感じ。
元来、「ドラえもんの手」と呼ばれる我が手、けして器用とは言えないわけで、完成まではもう少々かかりそうです。
ちなみに「生命情報科学の源流」という連載記事もけっこう面白かったですよ。
さて、今日の一枚は、以前はかなり調子に乗っている時じゃないと聴かなかったアルバムです。(笑)
ブルーノート時代のハバードはちょくちょく聴いていたのですが、いわゆるフュージョン系に走っていくハバードは見たくないという偏見があったのだと思います。
このアルバムが、その後、私が毛嫌いする方向へ向かって行く、一つの分岐点になったように今も感じますし、ブルー・ノートを離れアトランテックに移った、そのことがすでにそれを表しているのかも、なんて思っちゃったりしてたんでしょうね。
でも今は、こうしてノリノリで聴いてるんですから、偏見や思い込みはダメだということでしょう。
リー・モーガンの「THE SIDEWINDER」と並び、ジャズ・ロックの代表アルバムのように扱われることもありますけど、ロックというよりソウルっぽい?
ともかく、今となってはけっこう好きな一枚に変わってきています。
BACKLASH / FREDDIE HUBBARD
1966年10月19,24日録音
FREDDIE HUBBARD(tp,flh) JAMES SPAULDING(fl,as) ALBERT DAILEY(p) BOB CUNNIGHAM(b) OTIS APPLETON(ds) RAY BARRETTO(cga,bog)
1.BACKLASH Backlash
2.RETUM OF THE PRODIGAL SON
3.LITTLE SUNFLOWER
4.ON THE QUE-TEE
5.UP JUMPED SPRING
6.ECHOES OF BLUE