今日帰宅すると、ドアを空けた瞬間に
「・・・・・・・・・・!?」
家中に漂う臭い(人によっては香りというのかもしれないけど)
「ううううううぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
まさしくこの臭いは、私の天敵『椎茸の馬鹿たれ臭い』ではありませんか。
「今日、流しの下整理してたら、ちょっと古そうな椎茸が出てきたから、水で戻して煮て食おうかと思ってな」と母
いやいや、お母様が椎茸を煮ようと食おうと知ったことではないのですが、疲れて帰ってきて『椎茸の馬鹿たれ臭い』をかがされる私の不愉快さを、母よあなたは少しでも考えたのかい?
S君はキムチが苦手、O君は塩辛、Y君はチーズがダメで、Nさんはトマト。そうそう「ゆかりは食べるけど、梅干しは嫌い」っていう私には意味不明のT君もいました。
「こんなに旨いのに、食べられないなんて、可哀相ねぇ~~~~」
なんて言うヤツにかぎって、嫌いなものが多かったりするんですよね。
いずれにしても、誰しも苦手なものの一つや二つはあるものです。
私は茸類が何故かダメで、特に『椎茸の馬鹿たれ臭い』は、何度克服しようとしても攻略できずにいます。
それにしても、臭い、耐えられない、夕食も早々に趣味部屋に待避することにしました。
私の嫌いなもの
茸、仕事・・・・それから、酒と女(ハハハハハハハハハハハハ)
さて、今日の一枚はハービー・ニコルスです。
ジャーナリスでもあったニコルスは、28歳のとき、黒人向け音楽誌『ミュージック・ダイアル』にセロニアス・モンク論を寄稿しました。
当時モンクを研究するほどの人ですから(モンクはまったく売れてもいなかったわけですから)、そのピアノも超俗的な個性あるものでした。アルフレッド・ライオンも幾分躊躇したのでしょうね。曲を送り続ける彼を、かなり無視し続けたようです。
それでも、レコーディングしようとなれば一機にド~~~っていうのは、変わらなかったみたいですけど
これは10インチ盤です。
モンクもそうでしたが、超俗的な個性というものは、当然大衆受けしないわけで、ブルーノートから出た10インチ二枚、そして、今日のアルバムもセールスは燦々たるものであったようです。
椎茸嫌いの私ですが、ニコルスのピアノは好みでありまして(笑)、このアルバムはとても好きな一枚になっています。
とは言うものの、なにぶんレコーディングが少なすぎるニコルス、モンク以上に孤高なピアニストのブルーノートでの録音は、このアルバム以外にも何曲かお蔵入りしたものがあるはずで、ぜひとも全録音を聴いてみたいものだと思います。
おっと、そういえば、4曲目「THE LADY SINGS THE BLUES」は、昨日紹介のビリー・ホリデイが詞をつけて以来、このタイトルになったという一曲です。
HERBIE NICHOLS TRIO
1955年8月1, 7日, 1956年4月19日録音
HERBIE NICHOLS(p) AL McKIBBON, TEDDY KOTICK(b) MAX ROACH(ds)
1.THE GIG
2.HOUSE PARTY STARTING
3.CHIT-CHATTING
4.THE LADY SINGS THE BLUES
5.TERPSICHORE
6.SPINNING SONG
7.QUERY
8.WILDFLOWER
9.HANGOVER TRIANGLE
10.MINE