はんなり、万華鏡

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都をどりのお衣装

2007-04-26 19:52:59 | 舞妓の衣装・装飾品

京都の春を彩る都をどりの衣装は毎年変わります。
どれも本当に素敵でため息です。
総をどりで芸妓さん・舞妓さんが着用する揃いの衣装も毎年趣向を凝らして作られています。
都をどりのパンフレットによると生地は一越ちりめんを使用し、地の色は銀色の襖に映えるように藍色に染め、華やかな京友禅が描かれています。
濃淡のピンク系の布で比翼仕立てにし、藍の振袖の下に二枚重ねているように仕立てられています。
一ヶ月続く都をどりも後半になると裾の綿が潰れてきます。
藍色とされてはいますが、毎年色合いが違っていて水色っぽい年もあれば青色っぽい年もあるようです。
このお衣装は都をどりが終わると焼却処分されていたそうです。
2007年からはせっかくの衣装が勿体無いと、この総をどりの衣装で作った巾着などが販売されました。

  

この総をどりの衣装、以前は黄緑色や緑色などの時代もあったそうです。
古い舞妓さんの写真集を見ると、確かに衣装の色が違います。
緑系の時は色がカエルっぽいとあまり評判が良くなかったらしいです。(^^;)
都をどりを見に行くと、歌舞練場の入り口近くに毎年その年の衣装を展示していますが、今年は別の場所でも昔のお衣装が展示されていました。
実は毎年展示していたかもしれません。私が気がつかなかっただけ?
おお、これが噂のアマガエル色!(^^;)と言われた黄緑色の衣装も展示されています。
今の藍色の方が舞台の背景には合いやすいと思います。
衣装に描かれる友禅も、お花やおめでたい柄など色々。半だらの帯も毎年柄が違うようです。

総をどりの簪は毎年桜ですが、髷の飾りは毎年変わり、今年は菜の花でした。
年によっては藤、菜の花、紅葉、などのデザインになります。
このをどりの簪もたぶん処分されているのでしょうね。勿体無い。

来年はお衣装や簪がどんなデザインになるか楽しみです。
今年の都をどりもまもなく閉幕します。そして京都は初夏を迎えます。

関連記事:「都をどりのお衣装その弐」


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