秋を満喫②

深入山を出てしばらく聖湖方面に走ると、大朝鹿野林道の入り口があります。
191号と186号を結ぶ舗装道路で、道幅も広く（私が走れるんだもん）交通量も少なめの快走路です。
５月にロータスさんのツーリングで走った道ですが、あの時から「秋に来たら絶対にキレイなはず」と思っていました。

で、入ってみると・・・予想通り！

覆いかぶさるように伸びたススキの壁、時々開ける視界に飛び込む紅葉。
この道は山が近いんですね。
木の葉が舞い落ちる下を通り抜ける時、耳元で葉の擦れる音が聞こえます。
それから、落ちてアスファルトで渦を巻く音。
思わず「zoom-zoom-zoom～♪」と歌ってしまいましたヨ（笑）
走る悦び、生きる悦び。
そして、買ったのがお前で良かったよ、ロードスター。

時速６０キロ、時々３０キロ、たまにアイドリング・・・そんなことを繰り返しながら、ダラダラと林道を走っていると、途中で素敵な景色に出会いました。
写心を刺激され、車を止めてトランクから三脚を取り出し、本気撮影モードに。

さあ、撮るぞ。

と思った時、ふと足元を見ると、数匹のカメムシが甲羅干しをしていました。
見ると、そこらじゅうにカメムシが・・・しかも時々飛んでたりして。

分かりますよね、私が悲鳴を上げて慌てた理由は（汗）

それに気づいたのは、車を止めてほんの数分のことでした。
幸いまだ車内には入っていないようだったので、大急ぎで幌と窓を閉めました。

せっかくの景色なのに・・・と思いながらも、長居すると大変なことになりそうなので、カメラに入っているフィルムを使い切って撮影を終了。
カメラ任せに撮ったので、撮影している時間はほんの数分のことだったのですが、車に戻ると既に愛車はカメムシに覆われていました（涙）

あのニオイがボディや幌に着いたら最悪なので、木の枝を使って慎重にカメムシを追いやります。ボディの上のヤツは、ちょっと押すと勝手に滑り落ちて行ってくれるのですが、幌はそうもいかず、まずいことに隙間を見つけてはそこに潜り込もうとします。
お願い、そこに入るのだけはやめて～。
大きなカメムシだったので、奥まで入り込みはしないものの、なかなかボディに導くことができませんでした。

格闘すること、たぶん１分くらい。
最後のカメムシを追い払った所で車に乗り込み、その場を逃げるように離れました。
その間も「もしかして１匹くらい入り込んでいるんじゃないか？」という不安に駆られていました。
実は今でも心配なのですが・・・週末にドアを開けて、すごいニオイがしてたらどうしよう～（泣）
来年、あそこに撮影に行く時は、迷わずハードトップ被って行きます。
いやいや、それくらい素晴らしい景色だったのです。
出来上がりはほとんどは失敗で、やはり慌てて撮ったらダメだな～と思いましたもの。

しばらく走ったところで再びオープンに。
しかし何故、あそこにだけあんなにカメムシが・・・まさに巣窟でした。
林道は谷間を抜け、やがて眼下に186号が見えてきました。
空は徐々に雲が多くなり、もう紅葉を照らす日差しはありません。

さて、帰るかな。

ドライブのエンディングは、アップテンポな洋楽をセレクト。
オーディオのボリュームを上げ、ハイペースで186号を戸河内に向かいます。
途中、温井ダムに寄り道しようと思っていましたが、外も暗くなってきたので家路を急いでノンストップで走ってしまいました。

高速道路に乗り、ＰＡで初めて休憩。
さすがに日が落ちると寒くなってきたので、ここで幌を閉じました。

いい一日でした。

さあ・・・また一週間が始まるぞ～。