は~ふたいむ

仕事帰りにカフェに寄り道して、一緒にコーヒーなど飲みながら、
他愛のない話をして過ごしたい。そんな時間。

おりづるタワー

2016年08月03日 | weblog

かつて、宮島口に「広電宮島タワー」というものがあったのを、おぼろげながら覚えています。
タワーと言っても、たぶん広島国際ホテルの展望レストランみたなヤツだったような。
ネットで調べると、1997年頃に閉鎖されて取り壊されたのだとか。

以来、広島には観光タワーがありませんでしたが、先月「おりづるタワー」がオープンしました。
原爆ドームの隣、広島マツダのオフィスビルの1階と、12階と屋上が使われています。

7月のプレオープン時は覗いただけだったので、今日は中に入ってみました。



1階はお土産物屋さんと、いい感じのオープンカフェ。
写真は18時くらいの様子ですが、まだ飲み食いするには早いのか、閑散としています。



入場料は大人が1700円。
プラス500円で「おりづるの壁」におりづるを投入できるとのことで、2200円を払って入場しました。
しかし、この高さの建物にのぼるのに、この値段はちょっと高いよな~(汗)
観光でもなければ躊躇しそうです。



・・・と思ったのは、ここまで(笑)
この後、私は20時までここで過ごして、大満足して帰ることになります。
この階段を上がった時の感動は、ぜひ現地で味わっていただきたい。



ウッドデッキの屋上は、ネーミングのとおり「丘」のような形状になっていて、空間の広がりを感じます。
低いガラスフェンスとネットで覆われているだけの、かなり思い切った造りです。



とにかく、居心地が好いんですよね~。
ウッドデッキに座り、空を見ながら風に吹かれていると、時間の経つのを忘れてしまいそうです。



日没にはもう少し時間がかかりそうだったので、12階の「おりづる広場」にも行ってみました。
カウンターで入場チケットを見せて折紙を貰い、おりづるを折ります。



折紙は5枚入っていましたが、時間がかかりそうなので一羽だけにしました。



おりづるを折ると、係りの人が「おりづるの壁」に案内してくれます。
モニターに映っているとおり、窓と壁の間の狭い空間です。
プラス500円は、折紙5枚とおりづるを投入する料金ですが、収益金は原爆ドームの保護などに使われるようです。



東京スカイツリーのガラス床よりも、こちらの方が意外と怖さがあります(笑)
設置された投入口から、ガラス張りの壁面のスペースにおりづるを投入。
クルクルと回りながら落ちて行く姿が儚げです。



この時点で1万羽くらいと言ってたかな?
そして、ココをおりづるで埋めようというのか・・・。



1羽じゃ全然足りないじゃん!
何だかやる気が湧いてきて、残り4羽も折ってあげました(笑)
とりあえず10万羽になったら、何かイベントを考えているとのこと。
楽しみですね。



太陽が沈み始めたので、展望デッキに戻ります。



原爆ドームは、こんなふうに見えます。
真偽のほどは定かではありませんが、広島にタワーがなかったのは、原爆ドームを見下ろす観光タワーなんて不謹慎、という声があったからだとか。
私の中でも原爆ドームから平和公園一帯は「墓地」という感覚なので、その考え方に納得するところはありました。

ただ、今は平和公園の周辺に高い建物なんていくらでもあるし、公園ではお花見もやってるし。
ここも「観光タワー」というよりは、オフィスビルの屋上を有料で開放しているような感じだし。
復興した広島の街を眺めて平和に思いを馳せる場所、ということで良いのではないでしょうか。



太陽が沈んだら、最後は夜景を見て帰りたいところ。
嬉しいことに、当日なら再入場ができるので、暗くなるまでの合間に1階のカフェで小腹を満たします。
これは、お好み焼をタコスっぽく巻いた「オコス」というもの。
味はそのまんま、そば入りのお好み焼といったところですが、食べやすくて美味しかったです。



再入場は20時までなので、急いで戻りました(笑)



今度は1階から「散歩坂」というスロープをのぼってみました。
壁面はちょっとしたギャラリーになっています。



広マツのビルだからなのか?地元だからなのか?
こんなイラストや、カープのイラストなどもありました。
12階まで階段でのぼることを思うと大変そうですが、スロープなのでそんなにしんどくありません。



夜になると、展望スペースはずいぶん違った印象になりました。
間接照明が優しく天井を照らし、いい雰囲気です。



ここの入場料を「ぼったくり」だと言う声もありますが、それは求めたものが違うからでしょう。
普通に考えれば、12階建てのオフィスビルの屋上ですから、見える景色は容易に想像できると思います。
そもそも広島はこの規模の街なので、高いところにのぼったからと言って、それほど魅力的な眺望はありません。
せいぜい、晴れた日の昼間に宮島が見えて感動するくらい。

だから、昔から「観光タワー」のニーズはないのだろうと思います。

私は、話のタネに2200円を払って、ここにのぼってみた訳ですが。
この静かで心地好い空間は、お金を払って入る価値はあると思いました。
まあ、高いからあまり人が入らない、だから静かな空間が確保されている、ということかも知れませんね。



18時から入って、昼間の景色と夕焼けと夜景を見て、おりづるを折って、飲んだり食べたりして、約2時間。
これで2200円が高いか安いかは、個人の感覚なのでしょうけど、私はとても満足しました。

今はまだプレオープンで、本格的にオープンするのは9月末頃のようです。
その頃には、12階の展示物が増えているのかな?
また行ってみようと思います。

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