生きる目標

８４歳の女性が、最近「生きる目標がなくて悲しい」と言っていると聞いて、「えっ」と驚いた。
生きる目標ねえ、そんなこと悲しむほど考えたことあったけなあ。
哀しいかな、そんなこと考えないで毎日その日暮らしをしてきたから、わたしは
こんなにも平凡な人生だったのか。
彼女に比べればまだまだ若いといえるけれど、ちょっと生きる目標を思いつけない。
だけどそのことを悲しいとも思わない。、

あなたは何か目標を持って生きてきたのかしら。
あなたもわたしもいい加減な人生を送ってきたのかもしれないわね。
でも結構楽しかったし、幸せだったし、ある意味、充実していたとも思う。
それでいいのよ、自分の人生だもの。

今度はどこへ行こう、来週は展覧会に出かけよう、次は、友人とおいしいものでも
食べに行こう、こんな本が読みたいなあ、こんな目先のことでもまあ楽しいから。

人生いろいろって言うけれど、わたしたちは崇高な目標など持たないままに生きてきて
それで（少なくともわたしは）あなたと暮らして満足だった。
ありがとう、あなた。