わたしの大切な男性  3人

2010-03-17 17:35:54 | 日々思うこと
「朝日歌壇」に次の歌が載った。

 独房の灯りを消して叫びたい「逢いたいよ久子」四十年前の恋

アメリカで刑に服している人の歌。

これを読んで胸にじんと響くものがあった。
わたしの心の奥深くにも似たような気持ちがある。

刑に服しているわけでもないし、同じ日本に住んでいるのだからどうしてもとなればどうにかなるだろう。
でもその人が今どこに住んでいるのか分からなかったのだ。

前にも書いたことがあるけれど、性格から来るのか高校生のころからどちらかといえば女性より男性の友人のほうが多い。今でも平素付き合っているのは男友達が多くなっている。
そのころ我が家によく訪ねてきて母とおしゃべりしていく友人もいたくらいで久しぶりに会うと「君よりお母さんに会いたいなあ」などというものまでいるくらいなのだ。

そういう中で、肉親以外で大切に思う男性が今までに3人いて、勿論その第一は夫。
心の広い頼りがいのある男らしい人。彼を思うと今でも涙がこぼれる。

第3は突然あの世に行ってしまった高校時代の先輩。
妹たちも仲良しでよく行き来した。友達以上恋人未満。
今思えばお互い恋人にならないように、何時までも友人でいられるように牽制しあっていたのかもしれない。
彼とは亡くなる直前まで手紙などで連絡しあっていた。


そして第2の彼。高校生のころから大学生のころの友人。
遠く離れてもいたし、結局わたしは逃げてしまった。
その後のことはお互いに知らない。少なくともわたしは知らない。

それが、この歌を読んで とてもそんなことを言えた義理ではないけれど一度「会いたいなあ」という思いが胸の中でうずいたのだ。

きっと歳をとったということだろう。

コメント
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