昨夜は弟のおごりで焼き肉店「がんこ炎」に出かけた。
弟家族の都合で遅く出かけたので、帰宅は8時近かった。
さっとお風呂に入ってテレ朝をつけたらまだ「相棒」の前のクイズ番組を
流していた。そこで「モモ」の作者を聞く問題が出て回答者たちは答え
られなかったのだ。
そうなのか。もうミヒャエル・エンデは忘れられたのか。
1984年4月18刷が我が家の本棚にはまだ残っている。
「ドリトル先生物語」や「ナルニア国ものがたり」「リンドグレーン
作品集」などももう今どきの子供は読まなくなったのかと感慨ふかかった。
息子は横浜で飼っている犬に「ピッピ」とつけたほど「長くつ下のピッピ」
が好きだった。*****そういえば・・・・
長年「文芸春秋」を購入して芥川賞や直木賞作品を読んでいたけれど
最近の作品はほとんど読まなくなった。
何時頃から読まなく(読めなく)なったのか、1987年「鍋の中」
(村田喜代子)あたりからだと思う。「蛇を踏む」(川上弘美)は
題名だけで逃げ出した。
まだこの間、宮沢賢治の「永訣の朝」の「おらおらで・・・」に
着想した作品が出たばかりと思っていたのに先週新しく受賞作が
発表された。
子育て中で、フルの仕事をしていた時にもあんなに読めたのに、今
閑人になってもあまり読めない。
忙しい人ほど良く本を読むと言われるけれどまったくそのようだ。
もともと読む速度はあまり早いほうではないのに、感性も気力も次第に
衰えて本屋大賞の作品の方が読みやすくなっている。
昨今、落合陽一氏が沢山の本を出している。かつて時の人であった
落合信彦氏の息子さんらしい。信彦氏の「国際情報」など数冊読んで
講演を聞きに行ったこともありサイン本を購入したこともあった。
息子の陽一氏の「日本再興戦略」が一番読まれていて少し興味はある
けれどテクノロジーの話のようで多分放り出すことになるだろうとまだ
手に取っていない。
社会的な問題にも疎くなり、切実感が薄れ、知的好奇心もなくなって
年老いるとはこういうことかと実感している。
「歳には勝てない?」・・・おそらく。