昨日、北海道・岩見沢市の友人の奥様から彼が昨年12月の中ごろに
亡くなったとの知らせが届いた。脳出血だったそうだ。
友人とは言うものの1度も会ったことがない。
高校1年の時、受験雑誌に詩を投稿していた。情緒のない、理のかった
詩ばかりだったけれど選者の好みに合っていたのか何度も特選や入選に
選ばれて、読者の高校生たちからたくさんのお便りをもらった。
彼もその中の1人である。
どうも2歳年上のようなのでわたくしが高校1年生の時、彼は3年生
だったらしい。
受験もあり次第に数も減ってきていたけれど、今も続いているのは
5人である。そのうちの1人なのだ。
大学入学、就職、結婚と住所も変わり、姓も変わったのにどういう
訳か1年に1度年賀状のやり取りだけでつながっていた。
彼がどこの大学に行き、何処に就職したのかも知らなかった。
道庁に勤めていたと初めて知った。
4年ほど前、どういう風の吹き回しか飲み屋らしきところから突然
電話がかかってきて驚いたことがある。声を聞いたのもその時が
初めてでそして最後である。
年賀状の字はきれいで優しい字であった。
来年からはこの字を見ることがないと思うと寂しい思いがする。